下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンスなど様々な文化的事象を批評するサイト。

デス電所「輪廻(りんね)は斬りつける(再)」@HEP HALL

デス電所「輪廻(りんね)は斬りつける(再)」HEP HALL)を観劇。

STORY&DIRECTION

竹内佑

SOUND&PERFORMANCE

和田俊輔

CAST

豊田真吾 山村涼子 田嶋杏子 丸山英彦 福田靖久 松下隆 竹内佑 米田晋平 北村守(スクエア) 岡部尚子(空晴) ごまのはえ(ニットキャップシアター) 紙本明子(劇団衛星)根田あつひろ

舞台監督・中村貴彦[大阪公演] 岡一代[東京公演] 舞台美術・池田ともゆき 照明・西山茂 加藤直子 音響・三宅住絵 衣裳・田中秀彦(iroNic ediHt DESIGN ORCHESTRA) 映像・松下隆 本郷崇士 振付・豊田真吾 宣伝美術・渕野由美 写真・イトウユウヤ
協力 空晴 キューブ 劇団衛星 スクエア ニットキャップシアター
制作協力・金田明子 制作・小林みほ 西川悦代 主催・企画製作・デス電所

 5年前に初演された「輪廻(りんね)は斬りつける」(神戸アートビレッジセンター)の改訂再演版だということなのだが、ひょっとしたらあまりにも大きく改変したために元の作品とは似ても似つかぬものになっているのではないか。というのは実は初演も見ているはずなのだが、再演を見終えた今になってさえまったくそれを見た記憶が戻らないからだ。この芝居の初演を見た時に感じたことでひとつ記憶に残っているのは「なにかナイロン100℃に似ているな」とその時思ったということなのだが、今回の舞台ではそうした感じはまったく皆無である。もし今回の舞台の内容が以前のものを元にしたものなのであればどうしてそんな風に思ったのかが見当もつかないのだ。
 ただ作風は前作「夕景殺伐メロウ」*1をはじめ、その前の「音速漂流歌劇団」あたりでこの劇団が確立したと思われる。独自の音楽劇のスタイルの延長線上にある。この物語のテイストを和田俊輔の音楽が支配していることは確かなのでそれだけでも初演とは大きく印象の異なるものとなった。
 それでは今回はどんな話だったのか、と考えたら5年どころかまだ一週間程度しかたっていないのにいろいろ物語のモチーフの断片のようなものの記憶しか残っておらず、もうこれこれこんな風な筋立てであるという風に説明できないことに気がついて唖然とさせられた(笑い)。
 断片と書いたが一応平行して進行するいくつかの物語群はある。ひとつは失踪したらしい少女の事件を追う刑事たち。新興宗教に支配された街とそこにある工場で働く人々。そして、演歌歌手としてデビューする少年をめぐる物語。そして、売れそうもない奇妙な笑えない漫才をやる漫才コンビ。(続く)
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