下北沢通信

トヨタコリオグラフィーアワード2008・ファイナリストが決定

 トヨタコリオグラフィーアワード2008の公開2次選考会が開催され、ファイナリストが決定した。審査員の投票の結果選ばれたのは次の6人(組)。

山賀ざくろ・泉太郎「天使の誘惑」
きたまり(KIKIKIKIKIKI)「サカリバ007」
KENTARO!! 「泣くな、東京で待て」
鈴木ユキオ(金魚)「沈黙とはかりあえるほどに」
北村成美「うたげうた」
得居幸(yummydance)「Bring Me a PPPeach. (もももってきてちょうだい)」

 私がもし審査員だとしたら選んだであろう6人とは若干の相違はあったものの、まあ順当な選考だったのではないだろうか。今回の選考にはまったくかかわっていないので、あくまで個人的な評価としてすべての作品を見たうえで、私だったらこの6組というのを具体的に挙げると、きたまり、得居幸、KENTARO!! 、北村成美のファイナリスト4人に加えて、ボヴェ太郎、明神慈の6人となる。ただ、実際に選ばれた鈴木ユキオ、山賀ざくろ・泉太郎も作品を見たうえで選ばれる可能性は高いという風に考えていたし、特に鈴木については実力、キャリアとこの日の作品の実際の出来ばえから見たこの段階ではずれるのはちょっと考えがたいと考えたうえで、個人的にボヴェ、明神をどうしても入れたいがうえの苦渋の選択として、あえてはずしたという前提での上記の6人であった。
 明神慈についてはそれがダンスであるかどうかはひとまず置いておくとして、以前からそのパフォーマンスである「和服美女空間」を高く評価していたのに加えて、前回のチェルフィッチュ岡田利規同様に外国人も含めた最終審査の審査員がこれをどのように評価するのかについてぜひ知りたいという意味でも最終審査に残ってほしかったのである。
 ただ、結果は順当なものだというのを認めながらも、今回の選考方法が果たして順当なものであり、今後も継続していくべきものであるのかについては正直言って疑問符もついた。実は今回の投票がだれを選ぶのかを投票するという形式のものではなくて、全員に「構成」「振付」「演出」「独創性」「将来性」の5つの評価基準において、それぞれ5点満点、1人25点のうち何点をとるのかというのを採点してそれを合計するという方式を取ることで投票だけでは同票になるのではないかとの私の危惧は解消された。だが、最大の問題は結果以外の採点結果等がいっさい外部には明らかにされないことと、この方式だとだれも自分が高い評価をした候補が落ちた理由が分からないし、その候補の全体のなかでの評価が分からないことで、これは明らかに無責任体制(この結果は私のせいじゃない)という言い分を助長しかねない方式となっていることだ。