下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

青年団「カガクするココロ」@アイホール

出演 『カガクするココロ』
兵藤公美 島田曜蔵 田原礼子 村井まどか 安倍健太郎 荻野友里 河村竜也 小林亮子 二反田幸平 堀 夏子 村田牧子 海津 忠 木引優子 桜町 元 佐山和泉 鄭 亜美

『北限の猿』
島田曜蔵 工藤倫子 田原礼子 村井まどか 山本雅幸 河村竜也 後藤麻美 小林亮子 長野 海 二反田幸平 堀 夏子 山本裕子 海津 忠 佐山和泉 中村真生

スタッフ 舞台美術:濱崎賢二
舞台美術監修:杉山 至
照明:岩城 保
演出助手:相馬加奈子
宣伝美術:工藤規雄+村上和子 太田裕子
宣伝写真:佐藤孝仁
宣伝美術スタイリスト:山口友里
制作:木元太郎

サル学研究室を舞台にした「サル学3部作」の第1作目。この舞台は1990年の初演であるから初演からもう20年近い年月が経過しているのであるが、言われないとそういう風には古さを感じさせないところが平田オリザの凄いところかもしれない。単独で見ても面白くはあるけれど、3部作を通しで見るとこの第1作では単純であった登場人物間の関係性が複雑怪奇とされているバルカン半島の複雑な政治状況の例えとして使えるぐらいに複雑なものへと進化しており、平田演劇の方法論的進化が作中の「ネアンダルタール作戦」の進行を並行して進んでいくのが面白い。