下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンスなど様々な文化的事象を批評するサイト。

劇団しようよ「ガールズ、遠く ―バージンセンチネル-」@東山青少年活動センター

【出演】石原慎也 西村花織(月面クロワッサン) 玉城大祐(劇団発泡鉄) 出村弘美 宗岡ルリ 脇田友 地主辰生 井戸綾子 阿部潤(イッパイアンテナ) / 大原渉平 吉見拓哉
【策・演出】大原渉平(劇団しようよ) 【音楽・演奏】吉見拓哉(劇団しようよ) 【ドラマトゥルク・制作】稲垣貴俊
【舞台監督】稲荷(企画集団FRONTIER) 【音響】中野千弘(BS-?) 【照明】西崎浩造(キザシ)
【舞台美術】小西梨絵 【宣伝美術】田佐印子(劇団しようよ) 【WEB】田中誠桑折慧 【演出助手】住川愛 【衣裳】宗岡ルリ
【フライヤー写真】(表面)鈴木トオル (裏面)山口真由子 (役者写真)田佐印子(劇団しようよ) 【制作協力】坪井梢 成田果央
【共催】(財)京都市ユースサービス協会 【製作】劇団しようよ
【協力】イッパイアンテナ 月面クロワッサン 劇団発砲鉄 企画集団FRONTIER キザシ BS-? 東山青少年活動センター

 劇団しようよは悪い芝居などに俳優として参加している大原渉平の主宰する劇団。ただホームページなどを見ると現在は大原と今回も生演奏で音楽を提供した吉見拓哉だけがメンバーでプロデュースユニットと考えた方がいいのかもしれない。「ガールズ、遠く」は実は大原と吉見の2人が毎月4がつく日(4日、14日、24日)に路上パフォーマンスとして行ってきた路上パフォーマンスの集大成的な公演となった。

 性に対する葛藤があからさまに語られるなど内容があまりにも「中2病」じみていて、最初はちょっとついていけないような気分だったが、全部見ていると意外と見ごたえがあった。大原自身の分身を思わせる「僕」という男が登場して、生まれてすぐから老齢になるまで人生の時々の「僕」に「僕1」「僕2」などと名を付けて、何人もの俳優が演じ継いでいく。こうした手法はマームとジプシーやままごとといった東京のポストゼロ年代の劇団との共通点を感じさせポストゼロ年代特有の特徴を共有している。一方でセリフは拡声器を使っているがそれがどういう効果を生んでいるのかいまひとつはっきりとはしない。おそらく、路上パフォーマンスとしてやっていた時には必要だった演出が残っているのだと思われたが、そのあたりは先に挙げた東京の劇団とくらべ稚拙さが目立つのも確かで発展途上の感が強い。