下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンスなど様々な文化的事象を批評するサイト。

2012年演劇ベストアクト

 年末恒例の2012年演劇ベストアクト*1 *2 *3 *4 *5 *6 *7 *8 *9を掲載することにしたい。*10。さて、皆さんの今年のベストアクトはどうでしたか。今回もコメントなどを書いてもらえると嬉しい。

2012年演劇ベストアクト
1,木ノ下歌舞伎「義経千本桜」(京都芸術劇場・春秋座)
2,KUNIO「更地」(元立誠小学校)
3,青年団「三人姉妹」吉祥寺シアター
4,チェルフィッチュ「現在地」(福岡・イムズホール
5,渡辺源四郎商店「翔べ!原子力ロボむつ」ザ・スズナリ
6,SPAC「マハーバーラタ舞台芸術公園 野外劇場「有度」 )
7,柿喰う客「絶頂マクベス伊丹アイホール
8,マームとジプシー「LEM-on/RE:mum-ON!!」(元立誠小学校)
9,夕暮れ社弱男ユニット「友情のようなもの」(元立誠小学校)
10,ラッパ屋「おじクロ」紀伊国屋ホール)

 年頭に藤田貴大(マームとジプシー)が岸田戯曲賞を受賞する(矢内原美邦、と同時受賞)など引続きポストゼロ年代の若手作家らの活躍が目立った。なかでも台頭が著しかったのが京都の杉原邦生である。通常はこのベストアクトでは1人1本と決めているが、今回は通し狂言で自らを含め持ち味の違う3人の演出家(杉原、多田淳之介、白神桃子)を起用、プロデューサーとしての手腕が光った木ノ下歌舞伎「義経千本桜」、太田省吾の代表作をまるで「わが星」のように演出したKUNIO10「更地」の2本を選んだ。「義経千本桜」は3人の若手演出家がそれぞれの個性を発揮して現代に通し狂言をやるとするとどうなるかという歌舞伎上演の新たな可能性を感じさせた。なかでも多田淳之介の演出した「渡海屋・大物浦」は出色の出来栄えであった。 
 ロボット演劇の集大成となった平田オリザ「三人姉妹」も今年の収穫だった。 

*1:2011年演劇ベストアクトhttp://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20111231/p1

*2:2010年演劇ベストアクトhttp://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20101231

*3:2003年演劇ベストアクトhttp://www.pan-kyoto.com/data/review/49-04.html

*4:2004年演劇ベストアクトhttp://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/200412

*5:2005年演劇ベストアクトhttp://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20060123

*6:2006年演劇ベストアクトhttp://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20061231

*7:2007年演劇ベストアクトhttp://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20071231

*8:2008年演劇ベストアクトhttp://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20081231

*9:2009年演劇ベストアクトhttp://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20091231

*10:ダンスパフォーマンス編はこちらhttp://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20101229