下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンスなど様々な文化的事象を批評するサイト。

快快「6畳間ソーキュート社会」@トーキョーワンダーサイト渋谷

作・演出:北川陽子
出演:野上絹代、山崎皓司
舞台監督:佐藤恵
舞台装置:佐々木文美
照明:中山奈美
音響:星野大輔
音楽:mochilon (三毛猫ホームレス)
衣装:藤谷香子
振付:野上絹代
ドラマトゥルク:セバスチャン・ブロイ
ポートレート衣装協力:Jenny Fax, MIKIO SAKABE
ポートレート撮影:寺沢美遊
タイトル原案:辺口芳典
撮影・記録:加藤和也
宣伝美術:小林剛(某)
制作:河村美帆香

快快の新作としては昨年9月にKAAT神奈川芸術劇場 大スタジオで上演された「りんご」以来となる。ただ、この集団はここ数年、脚本を北川陽子、演出を篠田千明が担当する2頭体制で舞台を上演してきたが、昨年篠田らが退団、ほかにも休団するメンバーが出てきたことで今回は新体制で臨む初の新作となった。前作「りんご」はかなり北川の作家性が色濃く出た作品だったが、もともと快快はメンバーによる集団創作を標榜していることもあり、体制が変わることで作品の方向性がどのように変わるのかというのが今回の注目点だった。
 「6畳間ソーキュート社会」は東京に住みそれぞれが6畳1間のアパートで暮らしている男女のカップル(野上絹代、山崎皓司)を描いている。もうひとつ現代を象徴する文明の利器としてのiPHONが重要なモチーフとして現れる。
 舞台は方形に組まれていて、周囲が一段高くなっていて、客席はその周囲の部分にあり、全体として舞台を覗きこんで見下ろすような構造になっている。方形の真ん中には6畳の畳、そしてその上には机椅子とベッドが置かれている。この舞台ではこのベッドに上からプロジェクターのようにスマホ(iPhon)の画面が映像が映し出され、それがスマホ画面に見立てられ、そこで役者のタッチパネルのようにスマホが操られることで物語が進行する。
「りんご」に比べると主題も展開もこぶりだが、軽快でボップな快快らしさに溢れた舞台で、安心した。
快快「SHIBAHAMA」IN OSAKA http://www.wonderlands.jp/archives/17924/