下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

これから観る舞台2月後半by中西理

垣尾優×ジュン・グエン=ハツシバ×松本雄吉「私たちの住処はうごめき、また日々生成される。」(それとも私の体がグログロするからそう見える?)”My Home is Shivering and Changin.”(or is it Me and my Body Wriggling?)」Bプログラム
2/21(金)〜23(日)アートシアターdB神戸 3,300円
 国内外での活躍が目覚ましいパフォーマンス・グループ「contact Gonzo」のメンバーである塚原悠也がプログラム・ディレクターを務める国際共同制作作品。島と海の歴史や航路のあり方への多大な興味を作品化する維新派の松本雄吉、ベトナム人の父と日本人の母を持ち、船や走ることをモチーフに作品を制作してきた現代美術・映像作家ジュン・グエン=ハツシバcontact Gonzo創始者であり、ダンサーとしても国際的に活躍する垣尾優の三者によるコラボレーション企画。今福龍太の著作などをヒントにここ数年、松本雄吉と塚原の間で交わし、徐々に構成された。このほかアニマルポップ・ファミリー×QUICK(MuDA)×DJ $hinによる新作も同時上演。
マームと誰かさん・よにんめ 穂村弘さん(歌人)とジプシー(構成・演出:藤田)
2/28(金)〜3/2(日) VACANT 3,500円
 マームとジプシーの藤田貴大が2012年5月〜7月にかけて、多ジャンルの作家(音楽家・大谷能生さん、演出家・飴屋法水さん、漫画家・今日マチ子さん)との共作を毎月発表したのが「マームと誰かさん」シリーズ。今回は4人目として歌人穂村弘と共作する。出演は青柳いずみ。マームとジプシーの本公演は何度も見てきたがこのシリーズは東京に引っ越し後初めての公演となり、どんなものを見せてもらえるかが楽しみで仕方がない。
<SNAC パフォーマンス・シリーズ 2013 vol.5> nuiaq workshop project
「strings − Woyzeckを編んで」
(演出:岡本真理子)
2/18(火)〜23(日) SNAC 3,000円
 暮らしの中での手作業編む 織る 縫う などの手芸を通してひととその輪郭を辿るワークショップ・プロジェクト手芸と身体、その作業の過程に焦点をあて、手芸制作・展示・パフォーマンスを行います。ひとびとの手で編まれた身体を包むニットのように、暮らしの中の行為と物語が並行し交差して織りだされていく瞬間。出演は入手杏奈、井上 美和子、岡本 真理子、白井 剛、井上 裕二ら。

SPAC『真夏の夜の夢(作:ウィリアム・シェイクスピア、脚色:野田秀樹、演出:宮城聰)
2/15日(土) ・23日(日) ・3/1(土) 静岡芸術劇場 4,000円
 富士山麓の「知られざる森」の中、紙に書かれた文字が踊り出て人の形に。影法師が発した言霊は人を動かす言葉となり、木霊となって木々を揺らす。野田秀樹が、シェイクスピアを下敷きに、得意の言葉遊びを駆使して紡ぎだしたのが「野田版 真夏の夜の夢」。野田による言葉遊びに溢れた劇世界を宮城聰は俳優の躍動感あふれる生演奏と一体となった壮大な音楽劇に仕立て上げた。2011年6月初演され、わずか2ステージだけ上演された幻の舞台を再演ロングラン公演する。



 




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