下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンスなど様々な文化的事象を批評するサイト。

坂崎幸之助のももいろフォーク村NEXT第79夜「フNs桃黒歌合戦」 @フジテレビNEXT

坂崎幸之助のももいろフォーク村NEXT第79夜「フNs桃黒歌合戦」 @フジテレビNEXT

年末ということもあり、3時間の特別編成。前半の1時間が水木一郎高橋洋子らアニソン界のレジェンドを招いてのフォーク村版「アニメ紅白歌合戦」、後半が今度は歌謡曲界のレジェンド、作詞家の松本隆氏を招いて、松本氏の作詞曲縛りの2時間であった。

 こういうことを書くと爺の繰言とまた嫌われそうだが、ももクロが最近新曲「天国の名前」の詞をもらった阿久悠氏が1937年生まれ、松本隆氏が1949年生まれと10歳ちょっとの年齢差がある。ももクロキャンディーズ、ピンクレディに曲を提供した阿久悠氏と生前に会うには間に合わなかったけれど、松田聖子らに曲を提供した松本隆には自分たちのパフォーマンスを見てもらうことができた。ちなみに芸能史におけるレジェンド的な存在にやはりなるだろう秋元康氏は1958年生まれだから松本氏とはやはり10歳の年齢差がある。専業の作詞家として阿久悠氏→松本隆氏→秋元康氏という流れが戦後の歌謡界を支えてきたのは間違いない。そして、松本氏登場の少し前にただ稲垣潤一の代表曲だというだけの紹介で挟み込んだ「ドラマティック・レイン」「1ダースの言い訳」はともに秋元康氏の作詞、「ドラマティック・レイン」に関していえば曲が松本隆氏の盟友的な存在でもある筒美京平氏。これは明らかにこの番組のプロデューサーであるきくち伸氏の確信犯での選曲だと思う。

 実現まではまだまだ大きな壁をいくつも越えなければならないとは思うのだけれど、きくちPは最終的には秋元氏をフォーク村に呼びたいのではないだろうか。暗号解読めいたメッセージ読み取りではあるが、先日実現した「AKB紅白歌合戦」の演出も含めて、「いつか」との思いがあるのではないかと思ったのだ。

そういえば「ドラマティック・レイン」のことを調べているとネット上に興味深い記述を見つけた。


高校在学中に放送作家の仕事を始めた秋元康は、やがてその仕事に物足りなさを感じ、1981年10月、23歳の時にAlfee(現・THE ALFEE)のシングルB面曲「言葉にしたくない天気」で、作詞家としての活動を開始する[2]。しかし暫くは作詞の仕事も少なく、ヒット曲も無い状態だった。

筒美の曲が出来上がった後、レコード会社は、秋元を含めた3人の作詞家が曲に詞を書くコンペを行う。協議の結果、秋元の詞が最も評価が高く採用となり、シングルA面曲での発売が決定する。

 すなわち、秋元康氏の作詞家としてのスタートはAlfee(現・THE ALFEE)への詞提供だったんですね。シングルB面曲なのであまり歌われてないような気がするけれど、ゲストでもし出演した時にこの事実関係を掘り起こしももクロが歌ったらかなりのインパクトがあるかもしれない。

 もうひとつきょうのセットリストが興味深かったのはKinKi Kidsの「シンデレラ・クリスマス」を夏菜子と詩織が歌ったことだ。これはいいパフォーマンスだった。Youtubeなどで調べたが時間がなくて振り付けの完全コピーはできなかったと終了後嘆いていたが、こういう男性デュオの曲をこの2人がやると格好良さが際立つし、松本隆氏への絶好のアピールになったのではないかと思う。この日のベストアクトとしてはおそらく、杏果による乾坤一擲の「SWEET MEMORIES」を挙げる人が多いだろうし、推しである私もそれは一概に否定はしないけれど、だいぶ以前に「堂本兄弟」で「ガラスの少年」を歌った時にも感じたがももクロの魅力はこういう男性アイドル曲を歌った時にうまく発揮されると感じる。

 もうひとつ記して置きたいのは11月のフォーク村でももクロSMAPの歌を歌わせたことで、今回はジャニーズ事務所の現役所属アイドルの歌を入れることでバランスを取ったかなということ。きくちPの場合、当然CS所属の今、仕事を一緒にやることは難しいけれどKinKi Kidsとは番組を通じてSMAP以上に深い関係があることも確かで、もちろん「全方位外交」というのが基本にあると思うから、これは計算もあると思うが自然な流れだと思う。


>>
M01:マジンガーZ (水木一郎水木一郎)
M02:ぼくらのマジンガーZ (水木一郎ももクロ水木一郎)

M03:勇者はマジンガー (水木一郎ももクロ水木一郎)

M04:未来の僕らは知ってるよ (AqoursAqours)
M05:HAPPY PARTY TRAIN (AqoursAqours)
M06:ユメ語るよりユメ歌おう (AqoursももクロAqours)
M07:MOON PRIDE (Aqoursももクロももクロ)
M08:残酷な天使のテーゼ (高橋洋子ももクロ高橋洋子)
M09:『Z』の誓い (ももクロももクロ)
M10:ドラマティック・レイン (稲垣潤一稲垣潤一)
M11:1ダースの言い訳 (稲垣潤一ももクロ稲垣潤一)
M12:バチェラーガール (稲垣潤一稲垣潤一)
M13:恋するカレン (稲垣潤一/大瀧 詠一)
M14:風の谷のナウシカ (あんにゅ/安田成美)
M15:シンデレラ・クリスマス (夏菜子&しおりん/KinKi Kids)
M16:雨だれ (太田裕美&れに/太田裕美)
M17:赤いハイヒール (太田裕美夏菜子/太田裕美)
M18:FUN×4 (村長&太田裕美ももクロ/大瀧 詠一)
M19:ピンクのモーツァルト (あーりん/松田聖子)
M20:瑠璃色の地球 (高橋洋子松田聖子)
M21:Pearl-White Eve (れに&あーりん/松田聖子)
M22:SWEET MEMORIES (杏果&竹上/松田聖子)
M23:情熱 (クミコ/斉藤由貴)
M24:フローズン・ダイキリ (クミコ/クミコ)
M25:あゝ青春 (水木一郎吉田拓郎)
M26:12月の雨の日 (坂崎村長/はっぴいえんど)
Go!Go!ギターガールズ
M27:イエロー・サブマリン音頭 (ギターガールズ&たこ虹/金沢明子)
M28:蛍の光 (オールキャスト/唱歌)
M29:春よ来い (坂崎村長/はっぴいえんど)
M30:天国の名前 (ももクロももクロ)