下北沢通信

劇団☆新感線「髑髏城の七人」Season鳥 @豊洲 IHIステージアラウンド東京

作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:阿部サダヲ 森山未來 早乙女太一 松雪泰子 粟根まこと 福田転球 少路勇介 清水葉月 梶原善 池田成志ほか

 劇団☆新感線は関西に本拠を置いていた時代から大好きな劇団なのだが、チケットがとりにくいのとチケット代が高いのが玉にきずで、ふと気がついたら最近はすっかり遠ざかっていた。一昨年に新劇場と同じ豊洲にある豊洲PITで行われたライブ*1は見ていて、だからそんなにひさしぶりという気もしなかったのだが、「髑髏城の七人」の過去の上演をいつ見ていただろうかと思い、調べるためにサイト内検索をしてみたところ、2004年5月19日に劇団★新感線「髑髏城の七人(アカドクロ)」*2 *3を観劇していたことが分かったが、新感線の舞台の観劇記録は10年11月30日の「鋼鉄番長」が最後になっていることが分かった。もっとも、サイトの観劇記録には漏れが多くて、明らかに観劇の記憶はあるのに書いてないものも多く、はっきりしたことは分からないのだが、ひさしぶりの劇団☆新感線観劇であることは間違いない。
観劇後の印象を一言でいうといかにも劇団☆新感線らしいスピード感覚に溢れた活劇で多いに楽しんだ。とは言え、前回の「アカドクロ」観劇から13年もの年月が経過しているので記憶があいまいになっているとは言え、「髑髏城の七人」は確か信長の影武者の話だったのではないか? 前述の感想でも「直接に影響が指摘できそうなのは『影武者』であるのはこの物語が『もうひとつの影武者』として構想された物語であることを考えれば間違いないであろう。『影武者』は武田信玄の影武者を巡る物語であるが、こちらは織田信長の影武者2人の対決を軸に物語が展開する。これを1人2役で古田新太が演じるのだが、古田の役者としての最大の魅力はヒーローと悪役の両方を魅力的に演じることができることで、その意味ではこの脚本はまさに古田のために書かれた脚本と言ってもいいかもしれない」としている。
 今回は1人2役はないが、このバージョンで出演している森山未來早乙女太一が出て上演された版があるから今回大きく書き換えたのではなく、これはそれを基にして細かな変更を加えたものなのであろう。
この版では登場人物のうち、3人が信長の側近というのはあっても影武者という設定はなくなっている。だが、それだとそもそも天魔王が覆面を付けて出てきたり、捨の介を天魔王が身代わりにしようするなどの設定は説得力があまりないのではないか。殺陣やダンスのレベルは高まり、物語の展開のスピード感は数段増したが、芝居としての説得力という意味では以前見た「アカドクロ」に少しだけ分があるように思った。

*1:旗揚げ35周年を記念したライブイベント「新感線MMF」2015年10月

*2:http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20040519

*3:CINEMA☆SHINKANSEN http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20041031