下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンスなど様々な文化的事象を批評するサイト。

坂崎幸之助のももいろフォーク村NEXT第81夜 ももクロアンプラグド「ももクロと坂崎とダウンタウンももクロバンドの夕べ」再演@Zepp DiverCity TOKYO

坂崎幸之助のももいろフォーク村NEXT第81夜 ももクロアンプラグド「ももクロと坂崎とダウンタウンももクロバンドの夕べ」再演@Zepp DiverCity TOKYO

坂崎幸之助 ももいろクローバーZ 本編シークレットゲストミュージシャン無し opening act 栗もえか(ガチンコ3 栗本柚希 鈴木萌花) ダウンタウンももクロバンド 宗本康兵音楽監督 佐藤大剛/竹上良成/加藤いづみ

セットリスト
M01:ピンキージョーンズ (ももクロももクロ)
M02:Yum-Yum! (ももクロももクロ)
M03:何時だって挑戦者 (ももクロももクロ)
M04:境界のペンデュラム (ももクロももクロ)
M05:サラバ、愛しき悲しみたちよ (ももクロ&宗本康兵/ももクロ)
M06:Hanabi (ももクロ&村長/ももクロ)
M07:労働讃歌 (ももクロ&竹上良成/ももクロ)
M08:オレンジノート (ももクロ加藤いづみももクロ)
M09:My Hamburger Boy(浮気なハンバーガーボーイ) (あーりん&佐藤大剛/あーりん)
M10:My Cherry Pie(小粋なチェリーパイ) (あーりん/あーりん)
M11:3月9日 (れに/レミオロメン)
M12:恋のフーガ (ももたまい/ザ・ピーナッツ)
M13:ら・ら・ら (大黒摩季ももクロ大黒摩季)
M14:元気です (村長&DMB/吉田拓郎)
M15:secret base ~君がくれたもの~ (Go!Go! BAND BOY&GIRLS/ZONE)
M16:キミノアト (ももクロ&DMB/ももクロ)
M17:青春賦 (ももクロ&モノノフ/ももクロ)
M18:白金の夜明け (ももクロももクロ)

幕張の杏果卒業ライブもバレンタインライブも行けなかったため、この日が4人のももクロを生観戦できる初めての機会となった。ももいろフォーク村はもともとダンスがないし、杏果卒業直後であった先月のフォーク村に引き続き、杏果パートに坂崎幸之助加藤いづみのどちらかが入ってそのまま穴を埋めるような歌割りが多かったため、今後の歌割り、振付がどうなるかについての情報は考えていたよりも少なかったが、杏果パートをメンバーに割り振った曲では予想通りに高音部があーりんに振られていることが、多かったと思う。頑張って何とかこなしてはいたが、余裕をもってとはお世辞にもいえず、しばらくはギリギリの発声が多くなってしまうのは仕方がないかも。
 逆にそういう負担から開放された時のソロ曲での爆発振りは凄かった。ソロコンで発表された2曲も当初はそれまでの曲とかなり曲想が異なり、苦労していたはずだったのだが、この日見ればそんなそぶりは微塵もなく3Bjunior(栗本柚希 鈴木萌花)を引き連れて見事なまでに自分のものとしているさまを披露した。
  高城れにの成長ぶりも特筆すべきだったかもしれない。この日の白眉は坂崎幸之助がドラムに入ってのGo!Go! BAND BOY&GIRLS(ももクロバンド)による「secret base ~君がくれたもの~」の演奏でのベース演奏が非常に安定していたことだ。ももクロがバンドをやるというのは楽器演奏を始めた時からのひとつの目標ではあったと思われるが、バンドの核のはずだった杏果の離脱により、これは最近は一時に比べると他メンバーによる演奏機会も減っていたから、諦めたかなと思っていた(事情通のヘビによればメンバーもそれほど乗り気ではなさそうだったし)。
そうなると気がかりだったのはそのためにどうも隠れて猛練習しているっぽかったれにちゃんのことで、これまでウクレレ演奏を固辞していたのはベースのことがあるからかなと思っていたのが、ソロコンではウクレレ披露に意欲を見せたのはこれはベース諦めたかななどとうがった見方をしてしまったのはすまないの一言だ。サポートを入れなくてもリズムがきちんと刻めていたから一気にバンドは可能性を強めてきたと思う。
  ドラムをサポートメンバーでというのは考えてみればプロのバンドでもよくあることだし、たくさんいるはずのプロのドラマーではなくて、坂崎さんを据えたのは杏果の不在に注目を集めさせないという意味では「この手があったか」と感心するほどで、きくちPの巧妙な策だったと思う。レパートリー少しずつ増やしていき(出来ればビートルズ入れてほしい)、いつか全曲バンドでの単独ライブをという夢が戻ってきた気がした。
 杏果がいなくなった後、それを埋める役割をもっとも期待しているのが高城れにだ。ソロコンの映像が最近ネットにアップされているので、よく見ているのだが、彼女の声のよさ、癒やされるような魅力は天性のものでグループ創設以来ももクロ曲のほとんどのサビ部分を歌い引っ張ってきた夏菜子と2枚看板を担える資質があるのではとの思いを強くしている。
 とは言え、それぞれの曲の音域の問題もあり、この日披露した「3月9日」(レミオロメン*1では高音域のファルセット部分などでかなり苦戦していたように思われた。ただ、今年のソロコンに向けてネットで「歌がうまい」と話題になった「なんでもないや」(RADWIMPS)とかではなく、毎年ソロコンで歌ってきたこの歌をあえてこの場で歌ったことには歌への並々ならぬ意欲を感じさせられた。

*1:この歌になぜこだわるのか卒業式で歌ったというようなことを言っていたような気がしたが沢尻えりか出演ドラマ「1リットルの涙」の挿入歌だったこともあるのかも