下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンスなど様々な文化的事象を批評するサイト。

山田せつ子ソロダンスVol.3『クロディーヌの手』@三鷹SCOOL

山田せつ子ソロダンスVol.3『クロディーヌの手』@三鷹SCOOL

出演 山田せつ子

日程

3月21日(水・祝)15:00
3月22日(木)19:30
3月23日(金)19:30

料金

2,500円(予約のみ)

3.21 WED 15:00
3.22 THU 19:30
3.23 FRI 19:30

開場は30分前から

クロディーヌ・ドレが折りたたんだ無数のヒトガタは、映像の中でササヤキ、ツブヤク。私のダンスは何を聴くか。

(美術作品:クロディーヌ・ドレ/映像:山田晋平)

 三鷹SCOOLで開催されている山田せつ子ソロダンスの連続公演。今回が3回目だが、1回目が予約満員で見られなかったため、観劇したのはこれが2回目。勅使川原三郎のアパラサスの公演もそうだが、このクラスのダンサーの公演を狭い空間で堪能できるのは素晴らしい経験だ。加えて、この日は観客席には山田せつ子の師匠にあたる笠井叡がおり、その近くには京都造形芸術大学時代の教え子である若いダンサーの顔も見え、世代を超えてダンスが受け継がれていくことの意味合いを少し考えた。
 山田せつ子を笠井叡の弟子と書いたけれども、山田の動きには彼女特有のものがあり、これまで見てきてそれほど笠井と似ているという風に感じたことはなかった。それは笠井と山田の関係だけではなく、山田とその弟子である枇杷系や京都造形芸術大学の学生らの間にもいえる。山田の振り付け方は一応最初に振りをわたすが、その後、それぞれのダンサーにそれを徹底的に踊りこませてそのダンサー自身の動きになるようにさせ、無理に枠にはめて自分と同じように踊らせるようにはさせないと聞いたことがある。
 似たようなことは笠井が山田のほか、寺田みさこ、黒田育世、白河直子らに振りつけた「今晩は荒れ模様」にも感じたので、山田のやり方はいくぶん師匠から受け継いだものなのかもしれない。
 ところが、そのこととまったく逆のことをいうようだが、客席にその人がいたためでもあるまいが、この日の山田のソロの動き、特にコミカルに小刻みな動きをするところなんかはいかにも笠井を髣髴とさせる動きが見えて、いままでそういうのにあまり気がつかなかっただけに「ああ、そうなのか」となぜか嬉しくなったのである。
  このSCOOLという場所は狭いけれどもある程度の動き回るスペースは取れて、ソロダンスには向いているのではないかと思う。
見たいなと思ったのは先日横浜で見たこともあり、寺田みさこ、そして山田の弟子筋にあたるきたまりのソロなのだが、彼女らは関西なので難しいかもしれない。東京の若手振付家・ダンサーは使ってみたらどうだろうか*1
 

*1:d-倉庫やSTSPOTと比べて格段に自宅に近いという自分勝手な理由もある