下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンスなど様々な文化的事象を批評するサイト。

「J演劇」の〈歴史〉を個人的に再訪してみる会

「J演劇」の〈歴史〉を個人的に再訪してみる会

第二回「鈴木忠志」を再訪する(2)@SCOOL

講師 内野儀
TA 渋革まろん

日程 9月14日(金)19:30スタート
料金 2,000円
9.14 FRI 19:30
オープンはスタートの30分前になります。

まったく個人的な事情で恐縮だが、5年ほどぼーっとしていたようで、ふと気づいてみると、なにがなんだかわからなくなっていた。日本語圏における広義の現代演劇の話である。〈3・11〉以降ということでもあるのだが、どうも、それだけではないようだ。で、職場が変わった昨年春あたりから、劇場通いとでも呼べるものを再開してみたわけだが、感覚的にも思想的にも右往左往している。それで、もう一回、〈歴史〉に戻ろうと考えた。ちょうど、SCOOLという格好の場を与えていただいたので、わたしがライヴで見たことがある、というかぎりにおける〈歴史〉に戻ってみる、という会をやろうかと思い立った。個人的にもかかわりの深い鈴木忠志からはじめてみて、いつになるかわからないが、いわゆるゼロ年代、そして現在近くまで到達することを目指す。具体的には、作品の映像を見て、そのアーティストが書いた演劇論を読み直す、といったことではどうだろう。
ということで、6月8日に第一回を開催させていただいた。この回では、最初期の『内角の和』(1973)と『騙りの地平』(1980)、さらにそれらにかかわる『劇的なるものをめぐってⅡ』(1970)、『トロイアの女』(1974)について、わたしなりの見方を提示し、また、渋革まろん氏から、演劇の現在とどう結びつけられるかという生産的介入もあった。
9月14日開催予定の第二回では、ひきつづき、鈴木忠志を扱う。利賀村における第一回世界演劇祭開催(1982)から、水戸芸術館静岡県舞台芸術センターにいたるいわゆる公共劇場での活動期間(1982~2007)についてお話できればと思う。論集としては『越境する力』(1984)『演劇とは何か』(1988)『演出家の発想』(1994)を中心に考える予定。ただし、『バッコスの信女』(1978)以降の、ギリシャ悲劇とチェーホフイプセン等の西洋近代劇の読み直し上演、さらには近年の「歌謡曲シリーズ」とでも呼べる一連の作品について、映像資料を参考にしながら、ある程度言及できればと考えている。今回もまた、ゲンロン(東浩紀)の佐々木敦・批評再生塾の第三期総代に選ばれた渋革まろん氏に引き続き参加していただき、コメンタリーをお願いすることにしている。<<