下北沢通信

中西理の下北沢通信

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芸劇danceシリーズ公演勅使川原三郎振付「月に憑かれたピエロ」「ロスト・イン・ダンスー抒情組曲ー」@東京芸術劇場

芸劇danceシリーズ公演勅使川原三郎振付「月に憑かれたピエロ」「ロスト・イン・ダンスー抒情組曲ー」@東京芸術劇場

会場: 東京芸術劇場 プレイハウス

演出・振付・照明・美術: 勅使川原三郎

出演: ダンス:勅使川原三郎・佐東利穂子
歌:マリアンヌ・プスール/指揮:ハイメ・ウォルフソン
フルート:多久潤一朗/クラリネット:岩瀬龍太/ピアノ:田口真理子/ヴァイオリン:松岡麻衣子・甲斐史子/ヴィオラ:般若佳子/チェロ:山澤 慧

  勅使川原三郎振付・演出のダンス作品2本立て。いずれも生演奏・歌唱の現代音楽を劇伴音楽として採用。1本目がヴェルクの弦楽四重奏曲「ロスト・イン・ダンスー抒情組曲ー」、2本目がシェーンベルクの歌曲「月に憑かれたピエロ」である。
 
ヴェルクの弦楽四重奏曲「ロスト・イン・ダンスー抒情組曲ー」は生の演奏に合わせての勅使川原三郎と佐東利穂子のデュオである。抽象性の強い音楽と抽象性の高いダンスムーブメントとの組合せであり、歌詞がある「月に憑かれたピエロ」とは対照的な作品となっている。

第1部:「月に酔い」「コロンビーナ」「伊達男」「蒼ざめた洗濯女」「ショパンのワルツ」「聖母」「病める月」
第2部:「夜」「ピエロへの祈り」「盗み」「赤いミサ」「絞首台の歌」「打ち首」「十字架」
第3部:「郷愁」「悪趣味」「パロディ」「月のしみ」「セレナーデ」「帰郷」「おお、なつかしい香りよ」