下北沢通信

中西理の下北沢通信

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有安杏果復帰に歓喜 3月にライブ

有安杏果が芸能活動復帰  3月にライブ

有安杏果 サクライブ 2019 ~Another story~」

3月24日に東京・EX THEATER ROPPONGI、3月27日に大阪・なんば Hatchで開催。

simokitazawa.hatenablog.com

有安杏果生誕祭2018「Another story」(公開版)

 有安杏果が昨年1月16日にももクロ卒業を発表した時点で、ももクロは卒業でもう戻ってくることはあり得ないが、「歌を歌う」ということから離れることはありえないと考えていた。そのため、早かれ遅かれソロ歌手として復帰すると思っており、それは心配していなかったが、芸能事務所の退社後の2年縛りとか、3年縛りの話も世間には流布しているし、しばらく時間がかかるかもとは考えていた。
 それだけに卒業発表から1年での復帰発表は有安杏果のファンである私にとっては嬉しくて仕方ない。現在の私の心配は記念すべきその復帰ライブにチケットがちゃんと当たっていくことができるのかどうかということに移っている。
 発表では個人事務所を設立して復帰ということだが、おそらく、提携の形である程度の大手の芸能(音楽)事務所と組むことは間違いないと考えているし、所属レーベルも決まっているのではないかと思う。ももクロファンが独立しても事務所の後押しなしにソロ活動を続けていくのは簡単ではないなどとしたり顔で語っている人がいるが、どこのレコード会社にとってもライブでアリーナ級の動員が出来て、CDや配信で週間ランキング入りが可能な新人アーティストがいればむしろ獲得したくて仕方がないのではないか。
 復帰ライブが本人の言によればライブハウスということなのだが、東京・EX THEATER ROPPONGI、大阪・なんば Hatchなのだからこれは有安がふらっと出掛けて下北沢のライブハウスを取ってきたというのと全く違う。実は所属レコード会社なのだが、あくまでももクロ運営側(実質的には川上アキラ)が認めればという条件付きではあるが、キングレコードと再契約という可能性がなくはないかもとも考えている*1。というのはソロコンで歌った過去曲の扱いがどうなるのかというのが、ひとつの問題なのだが、復帰ライブの表題が「有安杏果 サクライブ 2019 ~Another story~」ということは「Another story」は絶対に歌うはず。ならば過去曲を歌うことをスターダストならびにキングレコードは認めているんだということが推察されたからだ。とはいえ、これまで一切twitterなどでは触れられることはなかったけれども、1年という期間があればももクロの活動もなかったわけだし、アルバム1枚以上の新曲が製作されているんじゃないかというのは大いに予測できるところだ。
 ももクロ時代にEXGPのキッズダンサー時代にかかわった歌をソロコンまで一切歌わなかったという有安の性格から考えて、ももクロの曲を歌うことは当面ないだろうなと思う。もし、歌う時があるとしたらソロデビュー10年の記念ライブで披露する可能性はあるかもという程度。
 私は現時点ではももクロの緑である有安杏果のファンというよりも写真も歌も含めてアーティスト「有安杏果」のファンであるので「杏果」と「ももクロ」はもう別物だと考えている。いずれにせよ、杏果がももクロに戻ってくることはもうありえないし、通常のアーティスト同士の付き合いはあるにしてももう別の道を歩き出しているのだから、一部のファンがそうであるように杏果を否定しながら、執着するのはやめてほしいと思うのだが……。

*1:もちろん、これはそんなに可能性としては高くない