下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンスなど様々な文化的事象を批評するサイト。

どらま館ショーケース2019@早稲田小劇場どらま館

どらま館ショーケース2019@早稲田小劇場どらま館

2017年にスタートした「どらま館ショーケース」は、若手の舞台芸術団体3〜4組がそれぞれ30分程度の短編作品の上演を連続して行なうショーケース公演だ。
 特に今回選ばれた3集団はいずれも昨今一部論者
らの熱烈な評価で注目されている気鋭の劇団。ちょうど同じ時期にこまばアゴラ劇場で「これは演劇ではない」フェスティバルが開催されており、これにも注目の若手劇団が参加しているが、両者を合わせて見れば最新の現代演劇の様相がうまい具合に俯瞰できるという風になっているのではないか。
 ゆうめいは面白いという世間の噂は耳にしていたが、舞台を見るのは初めて。極めてオーソドックスな群像会話劇だが、泥酔した芸術大学の老教授など人物造形のあり方はこれまであまり見たことがないもので面白かった。パワハラによる学生と教授の対立をモチーフとして扱っているが、これは作者の出身校で実際に起こったことを関係者からの聞き取り取材に基づき作品にしたということのようだ。そういう意味では実体験を作品にすることが多いハイバイとの近親性も感じた。
 教授役を演じた俳優がこの劇団には結びつきにくいような年格好に見え、演技も個性的だったので気になっていたのだが、アフタートークで分かったのは作演出の池田亮の実の父親で、これまで演技経験はなかった人だというのにまたびっくり。

スペースノットブランク「共有するビヘイビア」
演出・出演:小野彩加、古賀友樹、中澤陽
協力:プリッシマ
製作:スペースノットブランク

「共有するビヘイビア」では、私たちが日常的に行なっている作品の制作手法を観客たちと共有し、生み出された作品を世界へと共有します。行動としての制作を分解し、そこから生まれる作品を観客たちと共有することで、観客たちが私たちの作品を追体験しながらそこに実在する舞台という空間の一部を想像力によって担うことになります。作品が作られ、すべての地点に於いて作品が作品であり続け、作品が舞台と観客席を通過した後にも、作品として共有され続けていくものとして、どのような変遷を辿るのかを探究します。




関田育子「柊魚」

作・演出:関田育子

出演:青谷奈津季、黒木小菜美、小久保悠人、長田遼、我妻直弥

制作:長山浩子、馬場祐之介

​協力:久世直樹

私たちはいま、有用性の中で規定された距離感などの知覚、あるいは物事に対する遠近法を一度解体し、全てのものを等価に把握するような新たな視点を構築する演劇作品の創作を試みている。この演劇を『広角レンズの演劇』と名付ける。






ゆうめい「粘土ごと」

作・構成・出演・美術:池田亮

作・演出・出演・美術:田中祐希、小松大二郎、五島ケンノ介、他

どらま館ショーケース、30分ぐらいの時間を頂きました。ゆうめいって、何をしてるのかをお観せします。「へー」だったり「うそつけ」だったり「バーカ」だったり、いろいろと心の中でご意見いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。








STAFF
舞台監督:黒澤多生
照明:小駒豪
音響:櫻内憧海
装置:溝口敦士
舞台協力:海老原翠
宣伝美術:内田涼

制作: 黒澤たける

web制作:長山浩子 

劇場制作:宮崎晋太朗

協力:シバイエンジン

早稲田小劇場どらま館運営協議会