下北沢通信

中西理の下北沢通信

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エラ・ホチルド『Futuristic Space』(世界初演)@横浜赤レンガ倉庫

エラ・ホチルド『Futuristic Space』(世界初演)@横浜赤レンガ倉庫

オープニング・プログラム

Photo:yuval hidas

振付家、ダンサー、そして領域を横断して活動するアーティストのエラ・ホチルド。森山未來と共同振付した『JUDAS, CHRIST WITH SOY』は、HONMOKU AREA-2(2015年)、横浜赤レンガ倉庫1号館(2017年)で上演され、大きな話題を呼んだ。インバル・ピント&アブシャロム・ポラック・ダンスカンパニー、バットシェバ舞踊団でダンサーとして活躍した後、2010年以降、自身の身体言語をつくりあげ、多様なアーティストとの共同製作に取り組んでいる。彼女の作品は、ダンス、美術、音楽の調和が特徴だ。オープニングを飾るのは、世界初演の『Futuristic Space』。物語の舞台は数千年後の未来。大きな災害が起きた後に生き残り、構築される社会のイメージや、自然と対峙する人類の弱さに迫る。舞台上では、大巻伸嗣の『Liminal Air-Space-Time』が融合する。

1.31 [thu] 19:30
2.1 [fri] 19:30
2.2 [sat] 15:00
2.3 [sun] 15:00

@横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール

振付・演出:エラ・ホチルド
美術:大巻伸嗣
音楽:ゲルション・ヴァイセルフィレル
出演:大宮大奨、笹本龍史、鈴木竜、湯浅永麻、ミハル・サイファ

 インバル・ピント&アブシャロム・ポラック・ダンスカンパニー、バットシェバ舞踊団でダンサーとして活躍したイスラエルのダンサーの振付作品。
  ともに海外で活動経験のある日本人ダンサー4人(大宮大奨、笹本龍史、鈴木竜、湯浅永麻)と海外からの一人(ミハル・サイファン)が参加。ダンサーの技術水準は高いが振付自体は優等生的に見えてしまい物足りない。エラ・ホチルドのインタビューなどを読むと「大災害が起きた数千年後の未来を描いた作品」ということらしいが、残念ながら舞台だけをだだ見るだけではそういうことはあまり感じ取ることはできなかった。
 ゲルション・ヴァイセルフィレルが演奏する音楽、大巻伸嗣の美術造形は素晴らしい。