下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

ももクロ春の一大事in黒部 ウォー太郎ステージDAY1

ももクロ春の一大事in黒部 ウォー太郎ステージDAY1

【DAY1】4/20 [sat]

☆ゲストMC: ジョーク東郷
http://www.kojima-kikaku.co.jp/talent/joketogo/
☆アシスタントMC: 矢島好美(新潟県糸魚川市出身在住)

10:15頃〜
オープニングトーク
10:30頃〜 
ピコピコ☆レボリューション
https://pico-revo.com
10:50頃〜
【P-school】
http://shingeki.co.jp/talent/p-school.html
11:15頃〜
アメフラっシ
https://www.amefurashi.jp
11:35頃〜
ロッカジャポニカ
http://www.rockajaponica.com
12:15頃〜
まなみのりさ
http://manaminorisa.com
13:00頃〜
たこやきレインボー
http://www.tacoyaki-rainbow.jp


13:30頃〜
エンディングトーク

 新幹線黒部宇奈月温泉駅到着12時01分(予定)のため会場到着は12時半ぐらいとなる予定。たこやきレインボーのライブだけは何とか間に合いたいのだが、どうなるのだろうか。現地に着き、認証を終え、ウォー太郎パークの無料観覧ステージへ。ほどなくしてたこやきレインボーのライブが始まった。

たこやきレインボーウォー太郎パーク@黒部』
1.ナナイロダン
2.疾風
3.ウエッサイ・ストーリー
4.なにわのはにわ(CLUB RAINBOW ver.)
5.RAINBOW〜私は私やねんから〜

 外周パークでのアイドルライブはももクロでは最近毎回のように開催されている。モノノフの中にはネット上でそういうことにももクロの金を使うのはやめろなどと文句をつけている人もいたようだが、自分の会社のアイドルの宣伝だけではなく、スターダスト以外のアイドルも盛り上げることて、アイドル業界全体を活性化していきたいとの意識がももクロ陣営(特にそのトップである川上氏)には強く、メンバーもそういう意識は共有しているというのは最近の彼女らの振る舞いを見ているとよく分かる。
たこやきレインボーのライブの方だが、これから夏に向けてアイドルイベントの野外会場でのライブの機会が増えていくと思われるが、この日のセットリストはそれへの試金石としてなかなか見所が多かったのではないか。
 最初の「ナナイロダンス」はメジャーデビュー曲でもあり、BiSHを手掛けるコンビによるダンスミュージック。これまではライブが最高潮に達する中盤以降に持ってくることが多かったが、今回はあえて冒頭に置いた。最初の曲ということもあり、たこ虹をよく知る観客が集まった前の方はもちろん盛り上がったが、会場は芝生のオールフリーだっただけに後方では座って休んでいる人も多く、「何かはじまったのかな」という程度反応で、切り札をここで惜しげなく使ってしまうのはもったいないのではと思うところもあった。
 ただ、たこ虹はここから生演奏のバンドを背負ってのライブツアーなどで蓄えてきた実力を発揮して、少しづつ観客をひきつけていく。歌謡曲風のナンバー「疾風」は少しおとなしめに感じはしたものの歌い上げるような曲想だけにメンバーの歌唱力の高さを見せることができた。そして、おそらくモノノフシフトでここに持ってきたのが「この日がライブ初披露」としていた新曲「ウエッサイ・ストーリー」。同じレーベルであることの強みを生かして氣志團から提供を受けた楽曲で、あれだけ長い付き合いがあってもももクロは勝手に歌っていてレコーディングもさせてもらった「SECRET LOVESTORY」はあっても楽曲提供はまだ果たされてないから、羨ましく感じたモノノフもいるのではないか。
  そして、最後はたこ虹のデビュー近くから楽曲を手掛けてきたヒャダイン曲が2曲続き、盛況のうちにエンディング。なかでも効果的に感じたのは「Hanabi」などと並んでヒャダインの近作のなかでは代表作といってもいい「RAINBOW〜私は私やねんから〜」。この歌は「ももいろ歌合戦」などももクロ関連の現場でも歌う機会が増えてきていることから「あの曲か」と思い出す人も増えてきているようだし、LGBTなどを射程にいれた主題も斬新。いまやたこ虹の代名詞的な存在になってきている。CDセールスで言えば限られているにせよ、歌い継いでいくことでたこ虹のアンセムになっていくかもしれない。