下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

しおこうじ玉井詩織×坂崎幸之助のお台場フォーク村NEXT 第98夜@フジテレビNEXT

しおこうじ玉井詩織×坂崎幸之助のお台場フォーク村NEXT 第98夜@フジテレビNEXT

CS放送フジテレビNEXT
フジテレビNEXTsmart
「しおこうじ玉井詩織×坂崎幸之助のお台場フォーク村NEXT」#1

7/18(木)19:00~21:00※生放送
7/18(木)23:00~25:00※リピート放送
7/20(土)25:00~27:00
7月20日(土)25:00~27:00放送 ※リピート放送

CS放送フジテレビNEXT
フジテレビNEXTsmart
「しおこうじ玉井詩織×坂崎幸之助のお台場フォーク村NEXT」完全版#1

8/13(火)22:00~24:20放送予定
9/10(火)25:00~27:20放送予定 ※リピート放送

公式HP
https://otn.fujitv.co.jp/b_hp/919200130.html

概要

ももいろクローバーZ玉井詩織×THE ALFEE坂崎幸之助=しおこうじ初の冠番組!オトナゲスト斉藤哲夫森高千里大原櫻子・Miyuu・アメフラっシほか、加藤いづみ生誕祭

<内容>

ももいろクローバーZ玉井詩織×THE ALFEE坂崎幸之助=しおこうじ!オトナゲスト斉藤哲夫森高千里・Miyuu・アメフラっシほか。ダウンタウンしおこうじバンド宗本康兵音楽監督加藤いづみ佐藤大剛・竹上良成

セットリスト

M01:Re:Story (坂崎村長/ももクロ)
M02:メリーアン (しおりん/THE ALFEE)
M03:明後日の方向へ走れ (アメフラっシ/アメフラっシ)
M04:never be fine (Miyuu/Miyuu)
M05:I am I (/大原櫻子)
M06:明日も (大原櫻子&いづみさん/大原櫻子)
M07:君のこと (加藤いづみ加藤いづみ)
M08:私がオバさんになっても (森高千里&いづみさん/森高千里)
M09:渡良瀬橋 (森高千里&しおりん/森高千里)
M10:17才 (森高千里鈴木萌花森高千里)
Go!Go! BANDGIRLZ
M11:Nowhere Man (BANDGIRLZ/The Beatles)
M12:されど私の人生 (坂崎村長/吉田拓郎)
M13:僕の古い友達 (斉藤哲夫斉藤哲夫)
M14:グッド・タイム・ミュージック (斉藤哲夫加藤いづみ斉藤哲夫)
M15:夜空のロックンローラー (斉藤哲夫加藤いづみ斉藤哲夫)
M16:いまのキミはピカピカに光って (しおりん&森高千里大原櫻子&Miyuuアメフラっシ/斉藤哲夫)

 ももクロが番組を卒業、玉井詩織坂崎幸之助とのユニット「しおこうじ」として番組MCを務めることになった第1回目。ももクロからの出演が玉井1人になって、わちゃわちゃ感が薄れた分だけ、落ち着いた雰囲気の音楽番組になったかもしれない。
 MCの玉井がゲストのパフォーマンスの前に必ずトークを交わすというMusic FairやMステなどの正統派音楽番組のフォーマットをそのまま踏襲した部分もあり、初回ゲストに森高千里を招いたのはホスト役の経験豊富な森高らの系譜を受け継ぐんだという宣言を玉井にさせたかったのではないかと思った。このようなMC役は初めてではないこともあり、きわめてスムーズでさすが玉井という感じなのだが、タイプの異なるゲストに対応していくことで振り幅を広げ、いつかはFNS歌謡祭の司会の座もなどと考えているのは私だけだろうか。
 冒頭に村長によるももクロカバー、「しおりん」のコールも入る玉井詩織によるももクロALFEE楽曲、そしてももクロの後輩グループによるオープニングアクトという流れは基本フォーマットとなるのだろうか。ここにフォーク村に合わせたギターデュオ「あいらもえか」ではなく、本体であるアイドル「アメフラっシ」を持ってきたところにきくちPの意思を感じた。おそらく、今後はこのオープニングアクトという枠で育成番組「ガチンコスターダストプラネット」で育てているアイドルやギターガールを起用するのではないか。そして、その分本体部分でのプレゼンスはきょうのアメフラっシ程度に抑えるのではないかというのが私の予想だ。「ガチンコ~」と「フォーク村」は仕切りも違うが、そういう風に考えればこのオープニングアクトにはこれまで以上に「ガチンコ~」でいいパフォーマンスを見せたグループや個人を抜擢するというのはいい考えではないかと思った。
 実際のパフォーマンスではしおこうじをはじめ玉井詩織の出番がもう少し多いかと思ったが、今回はそうではなかった。その中で個人的にもっとも注目したかったのが、ビートルズ「Nowhere Man 」を玉井詩織と3人のゲストの4人編成のバンドで演奏したこと。坂崎幸之助は大変なビートルズマニアでもあり、「Dear BEATLES」という全曲ビートルズ楽曲を演奏するという企画イベントを毎年のように開催したり、オノヨーコの主催するジョン・レノンスーパーライブにも参加していたので、いつかももクロも楽器をマスターして、そういうライブに一緒に出ることができないかなと考えていたが、楽器の習得度の問題もあり、ももクロ本体では難しかった。この日のパフォーマンスではギターガールらの助けを借り、森高千里がドラムを担当したが、玉井詩織リードボーカルを担ったこともあり、私の夢の実現まであと一息というところである。

Nowhere man - The Beatles (LYRICS/LETRA) [Original]

 ゲストで芳根京子が登場したのも嬉しいサプライズだった。こうなったら、次はふたりで「マリーゴールド」を歌い。最後は2人とあいみょんの夢の競演まで行ってほしい。ただ、驚いたのは初の冠番組の初日ということもあるけれど、大事なところで使うだろうと考えていたしおりんのお友達カードをいきなり2枚とも切ってきたこと。しかも、本当に顔見せだけだった芳根はともかく、大原櫻子はコラボもしてないので、ギターデュオをかつてしたこともあるのだから、もう少しからんで欲しかった。ここで2枚カード使ってしまうのはもったいないと思ってしまったが、どうなんだろうか。

Miyuu / 「never be fine」 (Official MV)
 MiyuuはGo!Go! BANDGIRLZのバンド用にもうひとりギターが必要だったのかもしれないが、それだけだったらあいらかもえかでもよかった気がする。今回のコンセプトはGF+フォーク村と思っているので、美人系の女性シンガーが欲しかったというとことなのかな。
 後半のメインゲストの斉藤哲夫は実は「いまのキミはピカピカに光って」を歌っていた人ぐらいのイメージしかなかったのだが、凄くよかった。もう少しフォークっぽいのかと思っていたが、お洒落でポップ。大瀧詠一とかを、先取りしてる感じといったらいいか。今回は絡みがなかったけど、ももクロや詩織にもカバーしてもらいたい。れにいずみにもいいかもしれない。

斉藤哲夫 / 僕の古い友達