下北沢通信

中西理の下北沢通信

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高嶺格『木村さん』上映&トーク@三鷹SCOOL

高嶺格『木村さん』上映&トーク三鷹SCOOL

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現代美術家である高嶺格の映像作品「木村さん」の上映会とそれに関わるトークレクチャーだった。今回この企画が急遽東京三鷹のSCOOLで開催されることになったのは高嶺はあいちトリエンナーレに話題作である豊田市にある廃校のプールの底を剥がして巨大な壁のように立ち上げた作品などで参加しているのだが、実はかつて横浜美術館での展示拒否が騒動になった経緯があったことから「表現の不自由展・その後」にこの「木村さん」が高嶺本人のレクチャー付きで特別公開されるはずだったのだが、一連の騒動のためにそれがペンディングになってしまったのをSCOOLの共同主催者でもある桜井圭介が聞きつけ、高嶺を招くことになったのだという。
 再開後の「表現の不自由展」で「木村さん」が公開されるのかどうかはこの日のトークでは触れられることはなかったが、もともとこの作品は障害者の性介護というデリケートな問題をモチーフにしており、現在は故人となってしまった木村さんと高嶺の個人的な信頼関係を基にして制作・公開されてきているものであるだけにこの場でも「木村さんの遺族の意思に反してまで積極的に公開の場を広げていくことは考えていない」ということゆえ、表現の自由ということについての展覧会の趣旨とはまた別の部分で配慮が必要だろうというのも高嶺の考えのようで、現状であいトリで公開することはなくなったのではないかと思う。

上映作品

高嶺格『木村さん』

トーク

高嶺格

日程

10月10日(木)19:00スタート

料金

予約1,500円 当日1,800円


10.10 THU 19:00
オープンはスタートの30分前になります。



高嶺格による「木村さん」は、障害者の性介助の経験をもとに作られた映像作品である。元々はパフォーマンスとして1997年に発表され、翌年パフォーマンスの記録映像からビデオ版が制作された。一級障害者である木村年男氏(故人)は森永砒素ミルクの被害者で、高嶺は90年代に5年に渡り氏の介護を行った。
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「木村さん」を作ってから20年以上が経ちました。なかなか公開できない作品で、2004年に横浜美術館での展示拒否が騒動になったのをご記憶の方もおられるかもしれません。しかしこの作品はこれまで、岐阜、東京、バーミンガムシンガポールザグレブ、ニューヨークの世界六ヶ所でパフォーマンスを、またバーミンガムの公立美術館と台北のギャラリーでビデオを展示したことがあります。強い意志と適切な環境さえあれば発表は可能です。しかしこの作品に限らず、発表の難しい作品は世の中にゴマンとあり、年を追うごとに難しくなってきていると感じます。「木村さん」を通じ、そんな状況についてみなさんと一緒に考えてみたいと思います。(高嶺格

予約方法:
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