下北沢通信

中西理の下北沢通信

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SPAC「寿歌」@静岡芸術劇場

SPAC「寿歌」@静岡芸術劇場

 演出:宮城聰
 作:北村想
 出演:奥野晃士、春日井一平、たきいみき

10月12日(土)、13日(日)、19日(土)、20日(日)、26日(土)
 各日14時開演

核戦争後の荒野をさすらう旅芸人ゲサクと無垢な少女キョウコ、そこに現れる謎の男ヤスオ。アッケラカンとした会話と、チンドンの歌と
踊りが繰り広げられる世紀末喜劇。1979年に劇作家の北村想が発表し、80年代の小劇場演劇の潮流を決定づけたとも言われる伝説の戯曲『寿歌』を、宮城は「現代の預言の書」と捉え、寿ぐ。2018年、愛知県芸術劇場との共同企画で、全国7都市を巡演。美術家のカミイケタクヤが手掛ける圧巻の終末世界が、静岡芸術劇場に出現する。

演出家プロフィール
宮城聰 (みやぎ・さとし)

1959年東京生まれ。東京大学で演劇論を学び、90年ク・ナウカ旗揚げ。国際的な公演活動を展開し、同時代的テキスト解釈とアジア演劇の身体技法や様式性を融合させた演出で国内外から高い評価を得る。2007年4月SPAC芸術総監督に就任。14年アヴィニョン演劇祭から招聘された『マハーバーラタ』の成功を受け、17年『アンティゴネ』を同演劇祭のオープニング作品として法王庁中庭で上演。アジアの演劇がオープニングに選ばれたのは同演劇祭史上初めてのことであり、その作品世界は大きな反響を呼んだ。平成29年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。19年4月フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。