Juggling Unit ピントクル オムニバス公演『秘密基地vol.10』@こまばアゴラ劇場
企画:Juggling Unit ピントクル
『秘密基地』は「ジャグリングの新たな魅力を開拓する」をテーマにしたオムニバス舞台公演。
現在のジャグリングシーンは複雑であり、競技スポーツに近い作品から、演劇・ダンス・メディアアートそれぞれの文脈にジャグリングを持ち込んで活動している者まで様々である。『秘密基地』はそれら複数の流れを劇場という空間でつなげることを目的として、これまで京都にて上演をしてきた。
今回はその趣旨を生かしたまま、場所を東京へと移す。東京の演劇文化の中心である、こまばアゴラ劇場で公演を行うことで、東京の演劇文化と近年の多様なジャグリングの交流を開始させる。
Juggling Unit ピントクル
2014年京都にて結成。「ジャグリングの面白いことをする、ジャグリングで面白いことをする」を目的とした団体。 ジャグリング舞台作品の創作、パフォーマンス活動などを行なっていたが、現在はオムニバス公演『秘密基地』の企画・運営に注力している。代表は中西みみず。
出演
aube
鈴木仁
田中謙伍
恒吉優紀(※)
中西みみず
focus(※)
福井裕孝
RoomKids & パ技ラボ
山下陽一郎(※)
山村佑理※一部日程のみ出演
11/14 恒吉優紀
11/15 山下陽一郎
11/16,17 focus
スタッフ舞台監督:葛川友理
音響:道野友希菜
照明:渡辺佳奈、斎藤 浩一郎
宣伝美術:mk(Flow Art Circle LateR)
制作:新原伶、松前健司
MC:とみさこ
ジャグリングという分野にそれほど詳しいわけではないけれども、最初の印象は「こんなに失敗するものなのか」ということであった。特に最初の方の3人は道具(というのが適当かどうかも分からないのだが)をポロポロと落としていて、最初はそういう演出なのかと思って注意深く見ていたが、次第にそうじゃないことが分かってきた。
出演者の技術水準がよく分からないのだが、シルクドソレイユはもちろんフランスを中心にしたこうしたアートサーカス的な公演で意図的にミスをするピエロ的な演目を除けば道具が落ちたりするのを見た記憶がないから、そういうものだと思っていたのだが、そうでもないのだろうか。
とてつもなく、超絶技巧という作品もなかったから、後半の演劇風の作品の方が面白く感じた。特にジャグリングをやりりながらやる意味がよく分からなかったが、いかにもB級演劇というaubeという集団の出し物がくだらなくて面白かった。はなまる学習会王子小劇場で「銀河鉄道の夜」をモチーフにした演劇公演をやるらしいが、これも今日みたいなコント風な作品なのか。ちょっと予想がつかないので見に行ってみようかという気にさせられた。
全体としてこういうのを見せられるとことさら技術を見せ付けるというパフォーマンスをしているわけではないが、渡邉尚がいかにうまいかが逆によく分かった。
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