下北沢通信

中西理の下北沢通信

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sunday play#2「ニューデリーの恋人たち」@HEP HALL

sunday play#2*1ニューデリーの恋人たち」HEP HALL)を観劇。

■作・演出
ウォーリー木下

■出演
赤星マサノリ 小松利昌 平林之英 宮川サキ
井田武志 安元美帆子 吉陸アキコ 椎原小百合
小山茜(売込隊ビーム) 山川卓也 後藤花怜
服部まひろ 竹内宏樹(空間悠々劇的) 若旦那家康(ROPEMAN(30)) 西村朋恵

 sundayは劇団☆世界一団が活動休止をへて名前を変えたものだが、これまでは見る機会を失してきて、sundayとしては初の観劇となった。ただ、その間もいろんなプロデュース公演でウォーリー木下演出の舞台は何度も観劇している*2し、世界一団の劇団員・元劇団員の出演する舞台はそれ以上に頻繁に見ているので、個人的にはひさしぶり感というのはそれほどないのだが、新集団になってからどのように作品の方向性が変わったのか、あるいは変わらなかったのかについては少し興味をもっての観劇となった。
 ただ、結論からいうと劇団☆世界一団の公演を最後に見たのは2003年の「世界一団の博物館」。それ以来5年ぶりということになるのだが、半ば抽象的な舞台装置(美術)をうまく活用しながら、どんな関係があるのかが分からない複数の登場人物の物語が同時進行していくというスタイルはほぼそのままであった。
 大きく変わったというよりはその時の舞台の延長線上との印象を強く受けた。その時と比べて、変わった点があるとすれば当時看板女優だった希ノボリコが退団したせいか、この公演では小山茜(売込隊ビーム)が客演してヒロイン役を務めているように特に女優で客演がより目立つようになっていることであろうか。

*1:http://sunday-go.jp/

*2:テラヤマ博(sunday)「書を捨てよ、町に出よう、とか」@−IST零番館、HEPHALLプロデュース「ロミオとジュリエット」など