下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

LINX'S 01(ゼロイチ)公演「First Love」@大阪in→dependent theatre 2nd

  LINX'S 01(ゼロイチ)公演「First Love」
 @大阪 in→dependent theatre 2nd(2010/4/23-25 5ステージ)
  http://west-power.co.jp/theatre/main.htm
 全自由 前売2300円 当日2500円 リピーター割引 前売・当日1500円

 舞台監督:青野守浩 音響:Motoki Shinomy(SAWCRNT & commondays)
 照明:鬼無 桃犬郎(浪花グランドロマン)製作:閑社明子(The Stone Age)
 撮影:森達行(もみあげフラメンコ)
 アドシバイザー:上田ダイゴ(マーベリックコア)
 宣伝協力:鈴木章浩(制作集団basil)ロゴデザイン:ミツモリ
 チラシイラスト:岡田希世志 HP製作:アサダタイキ(The Stone Age)
 キャラデザイン:チーニーズ(あんだんて)
 グッズ製作:四方香菜(L3(えるきゅーぶ)、心姿(銀工房アラマルーツ)、
 土佐姫・ミツモリ
 メインテーマ 「LINX'S」 Joe-Blues(T∞virus) /NK-garage
 唄:マツイヅアキ[劇団大穴]

 プログラム
 
 
 Opening MC 13分
 福地教光[バンタムクラスステージ]、木下なると[ババロワーズ]、
 斉藤コータ[コメディユニット磯川家]

 1.柿喰う客「八百長デスマッチ」20分 +MC5分(+七味まゆ味)
 作・演出:中屋敷法仁
 出演:玉置玲央、村上誠基

 2.The Stone Age「何百回も口にしたセリフ」23分 +MC3分
 作・演出:鮒田直也 http://stoneage.yamagomori.com/
 出演:緒方晋、中井正樹、アサダタイキ、一明一人、水谷行有希
 
 3.カメハウス「愛って何?わかんねぇ!ただ君が好きなんだ。
 だから嫌われたくないから下ネタは言わないよ!
 でもおっぱいは下ネタじゃないよね?
 だって優しいもの、暖かいもの!
 でも胸元強調してくる女には気をつけろ!
 ロクな奴はおらん!未来は君たちの手の中、
 無人島を添えてツアー。〜ザ・サマーオブラブ〜」
25分 +MC3分
 作・演出:亀井伸一郎 http://kame-house-b.jugem.jp/
 出演:米山真理、宮崎真澄、プリン松、星村彰、井上誠、にしのあず

 4.ミジンコターボ「恋心 KOI-GOKORO」19分 +MC3分
 作・演出:片岡百萬両 http://www.mijinkoturbo.com/
 出演:後藤啓太、竜崎だいち、Sun!!、弘中恵莉菜、川端優紀、藍原こまき、
 中村真利亜[TAKE IT EASY!]、山田将之、吉田青弘、
 永井悠造[隕石少年トースター]、片岡百萬両、七味まゆ味[柿喰う客]

 休憩11分 〜2:29PM

 2nd Act 劇団大穴ダイアナ 2分 +MC3分
 
 5.突劇金魚「ヒソヒソ」20分
 作・演出:サリngROCK http://www.kinnngyo.com/
 出演:サリngROCK、上田展壽、蔵本真見
 
 6.ムーンビームマシーン「ジャン・ジェンキンスの椅子」 作・演出:Sarah 振付:和田雄太郎 マジック監修:魅優
 出演:梅田喬、Sarah、中嶋久美子、和田雄太郎、魅優
 
 7.ステージタイガー「透キ明カリの慕情」 作・演出:虎本剛 出演:石神禿、阿比留真子、白井宏幸、小野愛寿香、
 西原希蓉美
 
 After Event 対戦型演劇バラエティ アドシバ!
 MC:上田ダイゴ アシスタントMC:サリngROCK(この日は欠席)
 ending MC

 7劇団+αが20分程度の短編演劇を見せるショーケース公演。目当ては柿喰う客ではあったのだが、関西の若手劇団のうち知らない劇団もいくつか出ていて、そういう新しい劇団を見る機会というのはめったにないので、貴重な経験となった公演であった。
 なかでも掘り出し物といっていいのがカメハウス。演技もダンスも「もうちょっとなんとかならないのか」というレベルで正直下手なのだが、アニメの主題歌的な曲想に乗せて、ほぼ全編が音楽への当てぶりのように進行していく舞台は登場人物の演技やキャラなどすべてがアニメから飛び出してきたようなまさにアニメ・ゲーム的なリアリズムによる作品。今回の劇場が大阪のオタクの聖地「日本橋」にあるin→dependent theatre 2ndであったということもあるがまさに「アキバ・日本橋」的感性がさく裂する舞台でこれはうまくやれば大阪・日本橋発の演劇として売り出せるのではないかと思った。