「曲がるための角」(作・出演 : 清原惟、坂藤加菜、中島あかね、よだまりえ)@SCOOL
作・出演
清原惟、坂藤加菜、中島あかね、よだまりえ
同級生たちが歩いてたら、誰かが、向こうに曲がり角がありそうだよ、と言った、それで、そこを曲がってみよう、ということになって、曲がることにした角の、その先がどうなっているのか、曲がってみないことにはわからないので、みんな揃って曲がってみようと思います、この角を。
清原惟(きよはらゆい)
1992年生まれ。武蔵野美術大学映像学科卒業、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻監督領域修了。武蔵野美術大学在学中に監督した『暁の石』『ひとつのバガテル』がPFFアワードに2年連続で入選する。その後、東京藝大に進学し、修了作品として監督した映画『わたしたちの家』がPFFアワード2017でグランプリを授賞する。同作は来年1月に渋谷ユーロスペースにて公開予定。
坂藤加菜(さかとうかな)
1993年東京うまれ。武蔵野美術大学映像学科卒業。在学中よりユニット ピグマリオン効果やソロ名義でダンス作品を発表。
おもな活動に 単独公演『うみ鳴り』(鈴木健太と共作)、2016年横浜ダンスコレクション コンペティションⅡ、横須賀 飯島商店にて「となりあう身」を主催、ミュージシャンとの共演制作、演劇ユニット バストリオへの参加など。中島あかね(なかじまあかね)
1992年生まれ。何年か前からドローイングの制作をはじめる。絵に満たないような絵をかき、展示して発表することを主な活動としている。絵かき。
よだまりえ
東京生まれ、東京育ち。2008年から、ピアノを弾きながら自作の歌を歌う活動を始める。2013年10月、WEATHER/HEADZより1stミニアルバム「それぞれの点について」をリリース。
映像作家、ダンサー、シンガーソングライター、絵描き。武蔵野美術大学出身の女性4人による共同制作作品。ダンスにしても演技にしても映像にしても意図的なのかそうなってしまったのかわからないぐらい全体に緩くて「へたうま・へなへな系」なのだが、PFFアワード2017でグランプリ受賞(清原惟)やWEATHER/HEADZよりミニアルバムリリース(よだまりえ)、横浜ダンスコレクション コンペティションⅡファイナリスト(坂藤加菜)、グラフィック「1_WALL」グランプリ/ガーディアン・ガーデン(中島あかね)とそれぞれの分野で有望視されているアーティスト4人が集まっただけにポップなセンスには感心させられた。
美術大学出身で共同制作によるパフォーマンス集団と言えば過去に京都市立芸術大学のダムタイプ、多摩美術大学の快快の例があるが、それぞれの世代の違いが作品性の違いが反映されているようで興味深い。
もっとも「曲がるための角」の4人の場合は今後も継続的な活動をしていくかも未定なため、ユニット名さえもないということだが、もう次回公演があるようならぜひ見てみたい。