下北沢通信

中西理の下北沢通信

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劇団青年座 第235回公演「SWEAT スウェット」@下北沢・駅前劇場

劇団青年座 第235回公演「SWEAT スウェット」@下北沢・駅前劇場

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 作=リン・ノッテージ
 翻訳=小田島恒志、小田島則子
 演出=伊藤大

 日程:2019年3月6日(水)~12日(火)

 会場:駅前劇場

 一般前売開始:1月24日(木)~
 青年座ユース優先予約:1月10日(木)~


2017年度・ピューリッツアー賞(戯曲部門)受賞作品、本邦初演。



あらすじ

全米で最も貧しい街の一つとされる。ペンシルバニア州レディング。
手厚い保障が受けられる限りは現状維持で構わないとするトレーシー。週末に飲んで馬鹿騒ぎ出来れば他に望みはないジェシー。今後のキャリアを考え管理職を目指すシンシア。
三人は長年、この街の同じ工場で働き、同じバーに通い続ける友人だ。
経済のグローバル化にともなう不況の波が押し寄せる中、会社は更なるコストダウンを目標に掲げ、メキシコへの工場移転を発表する。
それに対し組合はストライキを決行するが、反対に工場から完全に締め出され、賃金の安い移民に仕事を奪われてしまう。
管理者側と労働者側に分かれたことで脆くも崩れ去る三人の友情。街中に流れる不穏な空気。
その中で労働者たちの怒りはある移民の青年に向けられた―。

ラストベルト(錆びついた工業地帯)で働く労働者たちの2000年と2008年を切り取って、
極端な分断化が進む現代アメリカ社会のリアルに迫る。



スタッフ・キャスト

スタッフ

作 =リン・ノッテージ
翻訳 =小田島恒志 =小田島則子
演出 =伊藤大
美術 =長田佳代子
照明 =宮野和夫
音響 =長野朋美
衣裳 =岸井克己
映像 =猪爪尚紀
舞台監督 =今村智宏

製作 =紫雲幸一
=長尾敦

キャスト

トレーシー =松熊つる松
(ドイツ系白人/工員)
シンシア =野々村のん
(黒人/工員)
ジェシー =佐野美幸
(イタリア系白人/工員)
イーヴァン =山賀教弘
(黒人/保護監察官)
ジェイソン =久留飛雄己
(ドイツ系白人/トレーシーの息子)
クリス =逢笠恵祐
(黒人/シンシアの息子)
スタン =五十嵐明
(ドイツ系白人/バーテンダー
オスカー =松田周
(コロンビア系アメリカ人/バーの従業員)
ブルーシー=加藤満
(黒人/シンシアの元夫)

 米ペンシルバニア州で実際に起こった工場の労働争議と従業員の大量解雇を巡る悲劇をドキュメンタリータッチの演劇にした作品。ひねりがあまり感じられないというか、あまりにストレートな作劇にどうなんだろうと感じる部分はあるが、日本の社会問題を描く演劇の場合、作為が目立ちすぎることが多すぎて、さらにいえば政治批判や政権批判など作者の政治的な主張を盛り込みすぎていて、まるでリアルさが感じられないことが多く、参考にすべきかもしれない。