下北沢通信

中西理の下北沢通信

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更級日記考―女性たちの、想像の部屋@市原湖畔美術館

更級日記考―女性たちの、想像の部屋@市原湖畔美術館


【展覧会概要】
会期:2019年4月6日(土)~2019年7月15日(月・祝)
開館時間:平日/10:00~17:00、土曜・休前日/9:30~19:00、日曜・祝日/9:30~18:00
(最終入館は閉館時間の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
料金:一般800 (700)円/大高生・シニア(65歳以上)600(500)円。
()内は20 名以上の団体料金。中学生以下・障害者手帳をお持ちの方とその介添者(1 名)は無料。

【展覧会について】
いまから1000年前の平安時代上総国〔現在の市原市〕に暮らす13歳の少女、菅原孝標女が京の都、そして源氏物語の世界にあこがれるあまり綴り始めた日記― それが「更級日記」です。日記文学の古典として名高い「更級日記」は、現実世界の暮らしに一喜一憂しながらも、少女時代の物語世界への夢を抱き続けた、ひとりの女性の約40年が綴られています。その世界観は現代に生きる女性の共感を大いに呼ぶことでしょう。女性たちによる「日記的表現」のもつ記録、創作、想像の世界とはいったいどんなものでしょうか? 本展では、「更級日記」を出発点に12組の女性アーティストによる多様で、独自で、そして親密な、想像の世界を紹介します。

【参加作家】50音順
碓井ゆい、UMMMI.、大矢真梨子、今日マチ子荒神明香、鴻池朋子
五所純子、小林エリカ、髙田安規子・政子、光浦靖子矢内原美邦、渡邉良重
【関連イベント】
市原湖畔美術館 企画展「更級日記考―女性たちの、想像の部屋」関連イベント
『日々』ーミクニヤナイハラプロジェクトー

作・演出:矢内原美邦/出演:橋本和加子・八木光太郎/映像・美術:高橋啓

会場:市原湖畔美術館 企画展示室内、多目的ホール

定員:各回30人

 古典日記文学更級日記』に着想を得た、女性アーティストによるグループ展である。『更級日記』は、平安時代中期の日記文学で著者は菅原孝標女。日記とはいうが、リアルタイムの日記ではなく、彼女が13歳の時から始まり、宮仕えや結婚を経て、夫との死別までの約40年の、女性の半生をいわば回想録のように和歌を交えて綴っている。特に源氏物語に強く憧れた少女時代の描写が魅力的で、現実世界の暮らしに一喜一憂しながらも、物語世界への夢を抱く世界観は、現代に生きる女性の共感を呼ぶとともに、「日記」の面白さを伝える。
 展覧会では「日記」をモチーフに、アート、デザイン、 マンガ、お笑い、ダンスなど、多様な分野で活動する女性の表現を紹介。参加作家は、碓井ゆい、UMMMI.、大矢真梨子、今日マチ子荒神明香、鴻池朋子、五所純子、小林エリカ、髙田安規子・政子、光浦靖子矢内原美邦、渡邉良重の12組。