下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

革命アイドル暴走ちゃん 「暴走ちゃんの暴走」(2回目)@花まる学習会王子小劇場

革命アイドル暴走ちゃん 日豪公演 2019 暴走ちゃんの暴走 Miss Revolutionary Idol Berserker / Japan × Australia 2019 Berserker × Berserker@花まる学習会王子小劇場


Berserker x Berserker: Miss Revolutionary Idol Berserker - 革命アイドル暴走ちゃん -

音楽・構成・演出
二階堂瞳子
Concept, Music and Direction
Toco Nikaido

2019 7.10(WED) – 7.16(TUE)
花まる学習会王子小劇場
Hanamaru Group Oji Fringe Theatre

出演者 PERFORMER

江花明里
出来本泰史
以上、革命アイドル暴走ちゃん

アイザワアイ
石川 晋
岩井爽真
稲垣実里
大庭りり子
奥殿純 (劇団FAX)
近藤珠理
人生諦めろん
菅木まほ (劇団こめの子)
常見美伊 (Office minamikaze)
土橋銘菓
中出佳範
西山 舞
まあや
マロニー
まを。
三浦葵(劇団いいのか…?)
若林美聡

スタッフ CREATIVE

映像 宮本瑛未
照明 松田桂一
音響 筧良太
衣装 菅浪敬之
舞台監督 佐藤秀憲(ステージメイツ)
制作 そめかあやや(革命アイドル暴走ちゃん)
制作補佐 宇賀神琴音(革命アイドル暴走ちゃん) 、飛山弘介(劇団てあとろ50’)
WEB フライヤーデザイン rimastar⇄
写真撮影 鏡田伸幸 盛長幸夫

演出助手
折原啓太(劇団回転磁石)
福田千里
ぼたもち
まりな。
茂原里華
吉乃ルナ

協賛 株式会社ルミカ
制作協力 松竹株式会社
主催 革命アイドル暴走ちゃん<日程>SCHEDUE
2019.7.10(WED)〜7.16 (TUE)
7.10(WED)19:30
7.11(THU)19:30
7.12(FRI)13:00/19:30
7.13(SAT)13:00※/19:30
7.14(SUN)13:00/19:30
7.15(MON)13:00/19:30
7.16(TUE)13:00

※土曜日13時公演は「託児サービスがあります。要予約。
イベント託児・マザーズ0120-788-222
0才・1才2,000円 2才以上1,000円」

受付開始:開演40分前
開場:開演20分前
BOX OFFICE OPEN:40 minutes before performance time
DOOR OPEN:20 minutes before performance time<劇場>VENUE
花まる学習会王子小劇場
〒114-0002 東京都北区王子1-14-4 地下1F

動画配信サイトに上がっている動画から、「暴走ちゃんの暴走」に上がっている楽曲をさらってみた。下記以外に「賭けぐるい」のエンディングテーマがあったみたいなのだが、確定できないでいる。
 イケメン役者育成ゲーム「A3!」 夏組テーマソング『オレサマ☆夏Summer』、「涼宮ハルヒの憂鬱」から「ハレ晴れユカイ」、「初音ミクの消失」(暴走P)、「拍手喝采歌合」( supercell[)、「もってけセーラー服」(らきすた)、「only you」(TOKIO)、「カメリア!~Dangerous Camellia Vacation~ 」、「仮契約のシンデレラ」(私立恵比寿中学)、「ギガンティックO.T.N(ギガンティックD.K.S(ドッコイショ)」。
それにしてもこのセットリストを見ていて思うのは取り上げている楽曲は最新のものではないのだなということで、「涼宮ハルヒの憂鬱」から「ハレ晴れユカイ」など私は大好きなアニメなのだが、最近の若いアニメファンにどの程度知られているのかとも思う。
 実は会場に入って驚いたのは地下アイドルファン的な男性のオタクよりも圧倒的に若い女性ファンが多かったことだ。さらにいえば今回の「暴走ちゃんの暴走」ではこれまでの暴走ちゃんにはいなかったイケメン系(少なくともそういう扱い)の男性キャストが増えていて、以前は男性は女性キャストの縁の下の力持ち的な色合いが強かったのが、男性アイドルの楽曲「オレサマ☆夏Summer」「only you」(TOKIO)を男性キャスト中心で歌う場面とかも多くて、松竹のスポンサードを意識したか、女性ファンを意識したのかは不明だが、全体としての方向性が少し変わったのかなとも思った。もっとも、本格的にこちらの線を狙うとなるとジャニーズ事務所との距離感も意識しなくてはいけないので、今後メジャー展開していくということであればきょうのような選曲が可能なのかどうかというのは微妙なところではあるのだが。
 いずれにせよ単なる音楽劇であるならばオリジナルの音楽に入れ替えていけばいいということになるが革命アイドル暴走ちゃんの場合は既存の楽曲の「引用」であるというコンセプトが海外のアニメ、ゲーム、アイドルなどの日本オタクを継続的に獲得していくのには必要不可欠であり、ある程度成算があっての松竹との提携ではあると思うのだが、その辺りが無事クリアできるかどうかというのはひとつの課題かもしれない。
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