下北沢通信

中西理の下北沢通信

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「有安杏果 サクライブ 2019 ~Another story~」@Youtube Channel(東京・EX THEATER ROPPONG)

有安杏果 サクライブ 2019 ~Another story~」@Youtube Channel(東京・EX THEATER ROPPONGI)


『有安杏果 サクライブ 2019~Another story~』東京公演

有安杏果 サクライブ 2019 ~Another story~」2019年3月24日 東京都 EX THEATER ROPPONGI セットリスト

01. Another story
02. ヒカリの声
03. 色えんぴつ
04. ペダル
05. Catch up
06. 裸
07. 心の旋律(ピアノ独奏)
08. サクラトーン
09. Drive Drive
10. TRAVEL FANTASISTA
11. 遠吠え
12. 小さな勇気
13. feel a heartbeat
<アンコール>
14. 愛されたくて~逆再生メドレー~
15. ハムスター
16. 虹む涙

<バンドメンバー>
福原将宜(G)/ 山口寛雄(B)/ 玉田豊夢(Dr)/ 宮崎裕介(Key)

 予定されていた「有安杏果 サクライブ2020」が新型肺炎流行のためにすべて延期となるなかで、有安杏果とそのスタッフが昨年開催された復帰後初ライブ「有安杏果 サクライブ2019」をYoutube上に限定公開(3月31日まで)。もともとは京都にダムタイプの公演に行く予定だった今週末の予定が全部飛んでしまい家にこもりきりになることになったこともあり、テレビ画面に映像を映し疑似ライブ体験をすることにした。
 このライブはチケットが手に入らず行くことが出来なかった。映像はCS朝日でライブ後しばらくして放送されたことがあるが、その時には新曲「サクラトーン」などは省略されていた。完全版が公開されたのは今回が初めてかもしれない。ももクロ時代のソロライブには何度も足を運んでいるし、ソロ転向後の「POP STEP ZEPP」ツアーも大阪、東京(3回)参戦しているが、杏果のライブの最大の魅力は毎回楽曲アレンジを大幅に変えたりして臨んでくることかもしれない。楽器演奏やバンドとの自由奔放なやりとりなども見るたびに進歩が感じられ、そういう意味では今回のツアーが延期になったのは残念だったし、「POP STEP ZEPP」ツアーで進化形を見た後ではテレビ放映は録画していたもののこれまで見返すことをしていなかった。
 ところが今回見て改めて気が付いたのはそれがライブの魅力というものだが、このライブにはこのライブなりのよさがあるということを感じた。杏果の魅力のうち最大の武器は張り上げる声ではなく、「愛されたくて」「遠吠え」などジャズ系の楽曲を軽やかな歌声で発声するときにあると確信。
 特に「遠吠え」はこのライブの時がいい。「POP STEP ZEPP」ツアーでは少し強く歌いすぎかも。いずれにせよ、いまはどうなっているのか楽しみ。この状況が変わって次のライブが見たい。
 メジャーレーベルとの提携はなかったけれど、個人レーベルの設立も決定。全国流通できる円盤の販売など、より本格的な活動開始に向けて体制は整いつつある。配信もいいけれどもももクロ時代からレコード店へのゲリラ訪問を楽しみにしていた杏果のこと、本人もレコード店で販売できる円盤の販売は楽しみにしているはず。今後が楽しみだ。

有安杏果「サクライブ Tour 2020」振替公演
2020年6月15日(月)大阪府 なんばHatch
2020年6月17日(水)愛知県 Zepp Nagoya
2020年6月24日(水)北海道 Zepp Sapporo
2020年7月26日(日)広島県 BLUE LIVE HIROSHIMA
2020年7月27日(月)福岡県 Zepp Fukuoka
2020年7月29日(水)東京都 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂
2020年8月10日(月・祝)香川県 高松festhalle
2020年8月16日(日)宮城県 チームスマイル・仙台PIT