妖精大図鑑「YOKOHAMA Ammonite Night」@スタジオHikari
妖精大図鑑の舞台を不思議な作品などと評しても何も言ってないようなものなのだが、そうとしか言いようがないようなこれまで見た劇団にはあまり見たことがないスタイルをもっていて、既存のジャンルの土俵では評価しづらい独特な魅力を持っている。
会場である横浜に関係した作品を制作するということになった時点で会場である神奈川県青少年センターから見える横浜ランドワークタワーの4階の壁面でアンモナイトの化石が見られるということから、今回のテーマになったようだが*1、この主題設定の仕方もかなり変わっている。妖精大図鑑らしさということかもしれない。
作品全体がどこか他所の世界(遠い過去の世界? 遠い未来の世界?)から発信されている不思議なラジオ番組という構成になっていて、DJが曲をかけるタイミングでパフォーマーが登場して、アンモナイト、オウムガイ、シーラカンスを模したぬいぐるみ的なキャラクターを頭にかぶって踊る。
一番最初に見たのがコンテンポラリーダンスのコンペティションだったのだが、明らかにそういうジャンルとは思えなくて、その時はこれは面白いけど演劇だと指摘した。
今回も不思議なラジオ放送でかかる曲に合わせて、アンモナイトなどに扮した女性ダンサーが出てきて踊るのだが、いい意味で遊び心に満ちていてなごまされる。作りはヘタウマ的だが、オリジナルの音楽や時折挟み込まれるイラストやアニメーションなど相当以上に作り込まれていることが分かる。子供向けのようにも見えるが、一筋縄にはいかないようなギミックもあってそこが魅力といえそうだ。
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