アメフラっシ ファーストシングル「SENSITIVE」が週間チャート入り!
ビルボード シングルウィークリーランキング8位
オリコン シングルウィークリーランキング7位
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アメフラっシのファーストシングル「SENSITIVE」が週間チャート入りした。これはまだメジャーデビューしていない*1グループとしては快挙といってもいい出来事ではないか。今回の一連のプロモーションを見ているとかつてレコード店(HMV渋谷店の副店長)に勤務していて、その時にももクロと出会った経験もあり現在のアメフラっシのプロデューサー的役割を務めている佐藤守道氏の流通の現場を知り尽くした采配が見事に実を結んだのではないか。
「実売枚数は大したことない」など訳知り顔の指摘をしている人もいるが、過去の例を見れば「怪盗少女」でのももクロのデイリーチャート1位なども似たようなものだ。今後例えばどこかのメジャーレーベルと契約の交渉をするとすると「デビューシングルデイリー2位」「デビューシングル ダブルチャート入り」など実績が宣伝文句に使えるメリットは計り知れないほど大きい。運営側はコロナ禍での活動可能状況を見計らっていた感覚もあり、最高の出だしだったということもあるし、この勢いを今後メディア戦略につなげていこうという考えだと思う*2
今回の一連の動きでスタプラのアイドルではこれまであまりなかったアメフラっシ独自の戦略が露わになってきた気がする。もちろん、今はまだ萌芽の段階だが、ターゲットをスタプラDDなど既存のアイドルオタクよりも韓国アイドルなどが好きなメンバーと同世代の若い女性層に絞り込もうとしていることだ。もちろん、今回のチャート入りなど現段階では従来のファン層の応援が原動力になったことは間違いないのだが、今回注目すべきなのはCD複数枚購入などが有効なオリコンチャートだけではなく、サブスクや配信の動向が大きく影響するビルボードチャートでもランク入りを果たしたことだ。現在の実数はまだまだと思うが、先ほど例に挙げた若い女性層などの動向をビビッドに反映するのがこうした市場の動向で、この結果を見て運営が迅速にtwitterなどでサブスクなどでの視聴を呼び掛けたのも、そういう問題意識のあり方を感じさせるところだ*3
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ここから先はそんなに具体的な根拠があるわけではないので、半分は妄想に過ぎないのだが、キングレコードとメジャー契約しないのは、アメフラっシがターゲットに狙っているようなマーケットへのアプローチにおいて、EVIL LINE RECORDがあまりラインを持っていないからではないか。調べてみると韓国のアイドルグループではTWICEは Warner Music Japan、BLACK PINKはInterscope Records/ユニバーサルJ、BTSはVirgin Music / Def Jam Recordingsが日本側の窓口となっている。後の二つはいずれもユニバーサル・ジャパンの系列だが、ここはももクロのキングレコードへの移籍の際にひと悶着あったので難しいかもしれない。だとすればスタプラ系列ではTEAM SHACHIが契約して厚いサポートを受けているように感じられるワーナーミュージック・ジャパンはきわめて有力な候補ではないかと思うのだが*4