下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンスなど様々な文化的事象を批評するサイト。

 映画「ジョゼと虎と魚たち」(犬童一心監督)(梅田ガーデンシネマ)を見る。
 池脇千鶴がいい。ちょっとわがままだけれど、たくましさもあって、かわいい女の子。そんな役柄をやらせると抜群の存在感である。犬童一心という監督についてはやはり池脇千鶴を起用して大島弓子の「金髪の草原」を映画化した監督という程度の予備知識しかなくて、若い監督なんだろうと勘違いしていたのだけれど1960年生まれとというからほぼ私と同世代で、それで大島弓子の原作であったり、今回は田辺聖子の短編小説を原作に映画を撮ったりしているという感覚がよく分かった。
 この映画も考えてみるとちょっと変わった女の子が登場して、割りとまっとうな男の子と恋愛して、そのことで男の子は振りまわされるのだけれど、ほうって置けなくなって……。これって、ほとんど大島弓子の「いちご物語」の世界じゃないかと思ったからである。