0-03-01から1ヶ月間の記事一覧
下北沢通信HPの新企画としてスタートした気鋭の演劇人に対する連続インタビュー(これは下北沢通信ホームページのオリジナルコンテンツとして収録したものです) 第3弾はク・ナウカの宮城聰です。演劇雑誌JAMCiにあしかけ5年ほどかかわってきたのですが、そ…
司会(中西理) 今日は関西を代表とする演出家と私が考えている上海太郎、西田シャトナーのお二人に集まっていただきこれから対談をしてもらいます。 年齢こそ違うのですが、二人はともに大阪出身で、地元の高校(北野高校)に進学した後、上海さんは京都大…
畑澤聖悟は才人である。役者としての畑澤はスキンヘッドの風貌ひとつを取っても端倪すべからざる存在感の怪優。自由奔放な野生の魅力は東京の俳優には見られぬもので、公演ごとに毎回よくもわるくもなにをやらかすか目が離せない。美術教師として地元高校に…
弘前劇場「職員室 5:15P.M.」(1月12日、アイホール)は長谷川の代表作となっている「職員室の午後」同様に弘前を思わせる地方の高校の職員室が描かれた。舞台こそ変わらないが、学校現場の昨今の危機的状況を反映して今回の新作は「人間が分かりあえること…
下北沢通信Jamci98年2月号長谷基弘の場合 桃唄309の長谷基弘の作劇の特色は一 場の群像会話劇が多い関係性の演劇に、 時空を自由な転換させながら場面転換 させ、無造作につなぐ手法を持ち込ん だことだろう。それがミニマルな描写 の積み重ねの形式を維持し…
弘前劇場の公演には現代口語津軽弁による群像会話劇の本公演と少人数のキャストによる実験性の高いFRAGMENTと名付けられた公演がある。今回上演された「F・+2」(1/11=こまばアゴラ劇場)は後者に当たる。この公演では本公演のような方言(口語表現)を駆使…
VOL.5[長谷川孝治とドキュメンタリズム] 西心斎橋のBAR&ギャラリーを会場に作品・作家への独断も交えたレクチャー(解説)とミニシアター級の大画面のDVD映像で演劇とダンスを楽しんでもらおうというセミネール「現代日本演劇・ダンスの系譜」の第5…
演劇ベストアクトに続き2008年ダンスベストアクト*1を掲載することにしたい。さて、皆さんの今年のベストアクトはどうでしたか。今回もコメントなどを書いてもらえると嬉しい。 2008年ダンスベストアクト 1,Monochrome circus「掌編ダンス集」@アトリエ劇研…
大晦日恒例の2007年演劇ベストアクト*1 *2 *3 *4h*5を掲載することにしたい。(ダンスパフォーマンス編は後ほど掲載する予定。まずは表のみだが、後ほどコメントも加筆の予定)。さて、皆さんの今年のベストアクトはどうでしたか。今回もコメントなどを書い…
◎「振り返る私の2008」 中西理(中西理の大阪日記)http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/1.維新派「呼吸機械」@びわ湖さいかち浜特設水上舞台 2.ポかリン記憶舎「鳥のまなざし」@シアタートラム 3.SPAC「ハムレット」@静岡芸術劇場 ▽年間観劇本数=…
◎「振り返る私の2008」 中西理(中西理の大阪日記)http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/1.維新派「呼吸機械」@びわ湖さいかち浜特設水上舞台 2.ポかリン記憶舎「鳥のまなざし」@シアタートラム 3.SPAC「ハムレット」@静岡芸術劇場 ▽年間観劇本数=…
------------> BEST ACT に関するアンケート 95年12月〜96年11月の期間内に行われた演劇公演の中で、あなたの心に残る 作品ベスト3を、以下の項目別にご回答ください。また、なぜそれを選んだ か、という理由も、できるだけ詳しくお願いいたします。●ノーマ…
日本の現代演劇の特質の一つはその様式における多様性である。その様式は必ずしも、完成されたものではないものが多い、としても、演劇を可能性の中心において、考える時様式の多様性は将来における豊穰への足掛りとなるものだと、考えるからである。 議論を…
これまでの演劇批評の文脈では日本の現代演劇を分析的に取り上げるとき、演劇史のうえから新劇、アングラ劇、小劇場などその発生の系譜をたどって考える傾向が強かった。 ところが、こと90年以降、あるいはもう少しさかのぼっても、80年代後半以降の日本…
私が取り上げる対象は現代演劇であるので、現代の表現として刺激的なものを見たい。それが、最初の条件である。できればそれまでに見たことのない独自の新しい表現でその作家が射程として捉える問題群を的確に反映した表現であってほしい。第二のつかこうへ…
批評を巡る冒険
90年代半ばにいたって、夢の遊民社、第三舞台といった人気劇団によって主導された演劇ブームは終えんした。その後「演劇・冬の時代」と言われて久しいが、一方では再び、演劇ブームが再びとの声もちらほら聞こえる。確かにTVドラマの人気者が出演する三谷…
@新大久保・パナソニックグローブ座 (1998/3/20-22 3ステージ) 全指定前売り3000当日3300 構成・振付・演出:井手茂太 出演:金谷綾子、川村奈実、小松南江、斉藤美音子、志小田綾子、角谷牧子、本橋弘子、本田和子、高橋由美、上野正輝、小山達也、中村達…
新宿・パークタワーホール (1998/11/12-15 4ステージ) 全自由前売り3000当日3300 振付:井手茂太 照明プラン:田島佐智子 音響:高梨史生 衣装協力:長谷川えつこ 出演:金谷綾子、川村奈実、斉藤美音子、志小田綾子、角谷牧子、本田和子 本橋弘子、上野正輝…
演劇の身体表現とダンス 演劇情報誌Jamci原稿 司会(中西理) 今日は演劇特有の身体表現にこだわって、作品を作っている三人の演出家(上海太郎、宮城聰、安田雅弘)に集まってもらいました。 上海さんは言葉なしでも身体表現だけで成立する演劇の確立を目指…
司会 今日は演劇特有の身体表現にこだわって、作品を作っている三人の演出家(上海太郎、宮城聰、安田雅弘)に集まってもらいました。 上海さんは言葉なしでも身体表現だけで成立する演劇の確立を目指し、上海太郎舞踏公司を旗揚げしました。宮城さんの主宰…
ジャブジャブサーキットの「非常怪談」(作演出はせひろいち4/26=池袋シアターグリーン)は奇妙な味の余韻を残す鮮やかな幕切れが忘れ難い良質のホラー劇だった。 舞台はある地方の家の台所。家では恋沼家の主人志郎の通夜が営まれており、台所では家人や親…
【カンパニー】構造計算志向/萩野佳代子&COREなど7団体 【場所】京都府民ホール「アルティ」【桟敷位置】12列目ほぼ中央 【月日】2月11日 【時間】18:00〜20:00 アルティ・ブヨウ・フェスティバルは京都府、京都文化財団の主催で毎年、開催…
滋賀県長浜市高橋町さいかち浜に作られたびわ湖水上舞台で維新派の新作「呼吸機械」を見た。維新派というと野外劇のイメージが強いがこのところ海外公演や関東での公演との関係もあって劇場での公演が続いていたから、大阪南港での「キートン」(2004年)以…
レクチャー&DVD上映会「現代日本演劇・ダンスの系譜vol.4 ダンス編・イデビアン・クルー」を開催。 ▼VOL.3[井手茂太とムーブメントの魅力] 東京事変(椎名林檎)「OSCA」 http://www.dailymotion.com/video/x2qjga_osca-yyyy_music 椎名林檎のバンド、東京…
2006年10月29日 雑誌「悲劇喜劇」2001年10月号 異才の肖像 ポかリン記憶舎・明神慈論~「存在の演劇」についての一考察~ 中西理著より抜粋 90年代半ば以降の日本現代演劇を振り返ると群像会話劇の形式でその背後に隠れた人間関係や構造を提示する「関係性の演…
レクチャー&DVD上映会「現代日本演劇・ダンスの系譜vol.3 青年団」を開催。 東京舞台通信 青年団「眠れない夜なんてない」平田オリザ ▼VOL.3[平田オリザと関係性の演劇] 第3回の主題は青年団と平田オリザにしました。チェルフィッチュ(=岡田利規)、ニブ…
ダンスの技法としてコンタクト・インプロビゼーションと呼ばれるものがあることはご存知でしょうか。コンタクト・インプロビゼーションはダンスの振付のための手段として用いられるとともに一種のコミュニケーションツールとしてプロのダンサーではなく、そ…
――大阪教育大学の美術専攻に在学されて、美術出身で演劇の世界に入ってきたということなのですが、関西にいらしたということで若いころに「具体美術協会」にも展覧会を見に行ったり、精神的な影響を受けて自分でもパフォーマンスをしたというような話を以前…
「叙述の魔術師 ―私的クリスティー論―」@中西理 序説 アガサ・クリスティー、J・D・カー、エラリー・クイーンという本格推理小説の3大巨匠のうち、ほかの2人がその晩年においては、ほとんどめぼしい作品を発表せずに、むしろ大家としての記念碑的な意味…