下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

0-01-01から1年間の記事一覧

シアターアーツ2010年・年間回顧アンケート

シアターアーツ2010年・年間回顧アンケート お名前 中西理 お名前(ふりがな) なかにしおさむ シアターアーツ購読 AICT会員 メールアドレス BXL02200@nifty.ne.jp 優秀作品 公演名・1 ままごと×あいちトリエンナーレ「あゆみ」(精華小劇場) 公演名・2 チ…

「現代日本演劇・ダンスの系譜」秘蔵映像上映会&新年会

1月12日(水) 7時半〜主宰・中西理(演劇舞踊評論) 東心斎橋のBAR&ギャラリーを会場に作品・作家への独断も交えたミニレクチャー(解説)とミニシアター級の大画面のDVD映像で演劇を楽しんでもらおうというセミネール「演劇の新潮流 ゼロ年代から…

カメハウス「マクベス」@大阪芸術創造館

作:W・シェイクスピア 脚色・演出・振付:亀井伸一郎 音響:Miya 照明:滝口史郎![彗星マジック] 舞台監督:西野真梨子 舞台美術アドバイザー:永瀬由二 衣装:米山真理 小道具:海野仁美、 ナカバシマリナ 映像制作:甲田春樹[劇団ペーさん'S13} 宣伝美術…

振り返る 私の2010

2010年演劇ベストアクト(記憶に残る3本) 1,ままごと×あいちトリエンナーレ「あゆみ」(精華小劇場) 2,チェルフィッチュ「私たちは無傷な別人である」(愛知県立芸術文化センター) 3,東京デスロック+渡辺源四郎商店「月と牛の耳」(キラリ☆ふじみ) 2010年…

「演劇の新潮流 ゼロ年代からテン年代へ 第6回 デス電所=竹内佑」WEB講義録

関西の若手(「ゼロ年代」以降)の劇団ではイチオシと言い続けてきたデス電所も来年からは東京への本拠移転が決定したようです。東京に行ってももちろん引き続き注目していきたいと思っていますが、その前にデス電所の初期の代表作と私が考える「夕景殺伐メ…

2010年演劇ベストアクト

大晦日恒例の2010年演劇ベストアクト*1 *2 *3 *4 *5 *6 *7を掲載することにしたい。(ダンスパフォーマンス編は後ほど掲載する予定。まずは表のみだが、後ほどコメントも加筆の予定)。さて、皆さんの今年のベストアクトはどうでしたか。今回もコメントなど…

2010年ダンスベストアクト

演劇ベストアクトに続き2010年ダンスベストアクト*1、*2、*3を掲載することにしたい。原稿はまだですが、とりあえずリストだけ先に掲載します。さて、皆さんの今年のベストアクトはどうでしたか。今回もコメントなどを書いてもらえると嬉しい。 2010年ダンス…

ジョディ・メルニック

|日時| 2010年 9月19日(日) 17:00開演 ※受付、開場は開演の30分前 |料金| 前売・当日とも1,800円 |定員| 先着順90名 (定員になり次第締切り。事前予約をお勧めします。) |会場| アートエリアB1 (京阪電鉄・中之島線「なにわ橋」駅コンコース内…

デス電所とは……

デス電所とは……(公式サイトから引用) 1998年の近畿大学在学中に、作・演出の竹内佑を中心として結成。 現在は竹内佑、丸山英彦、山村涼子、豊田真吾、米田晋平、田嶋杏子、福田靖久、松下隆、そして座付音楽家・和田俊輔の9名で構成。 「おもしろいと思っ…

「演劇の新潮流 ゼロ年代からテン年代へ 第6回 デス電所=竹内佑」舞台映像連続上映

関西の若手(「ゼロ年代」以降)の劇団ではイチオシと言い続けてきたデス電所も来年からは東京への本拠移転が決定したようです。東京に行ってももちろん引き続き注目していきたいと思っていますが、その前にデス伝所の初期の代表作と私が考える「夕景殺伐メ…

ベトナムからの笑い声「ベトナムガエシ」

ベトナムからの笑い声「ベトナムガエシ」観劇。ラジカルガジベリビンバシステム、劇団健康、ガバメント・オブ・ドッグスなど純度の高い笑いのみを追求した集団が長続きしないのはなぜなのか?そんななかで旗揚げから14年間それだけを追求し続けてきた彼らの…

「密会」と大竹野正典

犬の事ム所「密会」(93年、スペースゼロ)は衝撃的な舞台だった。犬の事ム所時代の大竹野正典の代表作といっていい。スペースゼロという小さな空間で上演されたため、観劇できる幸運に恵まれたのは少人数だったが、私はこの作品をその年のベストアクト第1…

「演劇の新潮流 ゼロ年代からテン年代へ」夏季特別舞台映像連続上映会

〜天野天街×柴幸男×竹内佑×山崎彬〜 主宰・中西理(演劇舞踊評論)=演目選定 今回は夏季特別企画として3日間連続で舞台映像を上映。「わが星」で岸田戯曲賞を受賞し、今もっとも話題の作家である柴幸男と外部のプロデュース公演にも脚本を提供するなど関西…

「演劇の新潮流 ゼロ年代からテン年代へ」舞台映像上映

「演劇の新潮流 ゼロ年代からテン年代へ」舞台映像上映 〜柿喰う客・中屋敷法仁〜 主宰・中西理(演劇舞踊評論)=演目選定 東心斎橋のBAR&ギャラリーを会場に作品・作家への独断も交えたレクチャー(解説)とミニシアター級の大画面のDVD映像で演劇…

チェルフィッチュ「ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶」

「ゼロ年代(2000年代)」の終わりから、「テン年代(2010年代)」の初めにかけて、演劇・コンテンポラリーダンスに顕著な傾向は2つの領域の境界に位置するボーダレスな表現が増えたことだ。最近のwonderlandレビューでも音楽家・ダンス批評家の桜井圭介氏…

京大ミステリ研OBによる犯人当て「誰が大野九郎兵衛を殺したか」問題編 

京大ミステリ研OBによる犯人当て「誰が大野九郎兵衛を殺したか」問題編 京都大学推理小説研究会のOBによる「犯人当て」作品。京大ミス研の犯人当てとしては初級編。興味を持った人はぜひ解いてみてください。 登場人物 辻井甚吾・・・浪人 佐藤と名乗る…

「演劇の新潮流 ゼロ年代からテン年代へ」舞台映像連続上映会(第3回ポツドール・三浦大輔)

主宰・中西理(演劇舞踊評論) 東心斎橋のBAR&ギャラリーを会場に作品・作家への独断も交えたレクチャー(解説)とミニシアター級の大画面のDVD映像で演劇とダンスを楽しんでもらおうというセミネール「現代日本演劇・ダンスの系譜」。今回はレクチャ…

クロムモリブデン「恋する剥製」

「ゼロ年代の演劇ベスト10」(雑誌「シアターアーツ」アンケート)でも5位に「なかよしshow」を選んだが、クロムモリブデンは「ゼロ年代」を代表する劇団だった。関西では異端としてついにメジャーな存在にはなりきれず、活動の場を東京に移動させたが演劇…

関西から

平田オリザの登場以来、日本の現代演劇において大きな流れを作ってきたのが現代口語の群像会話劇であった。今号ではゼロ年代(2000年代)の総括が特集されるようだが、平田らに続き、ゼロ年代半ば以降に現れたポツドールの三浦大輔、五反田団の前田司郎らもそ…

南弓子

強靭かつ柔軟な身体がダンサー、南弓子の武器なのだが、彼女にとってのそれ以上に大きな武器は身体だけにとどまらぬ様々な要素を組み合わせて作品を構築していくアーティストとしての力だ。京都市立芸術大学出身で美術家から振付家・ダンサーに転向した彼女…

「演劇の新潮流 ゼロ年代からテン年代へ」舞台映像連続上映会

主宰・中西理(演劇舞踊評論) 東心斎橋のBAR&ギャラリーを会場に作品・作家への独断も交えたレクチャー(解説)とミニシアター級の大画面のDVD映像で演劇とダンスを楽しんでもらおうというセミネール「現代日本演劇・ダンスの系譜」。今回はレクチャ…

大谷燠・NPO法人ダンスボックスプロデューサーインタビュー・NPO法人ダンスボックスプロデューサーインタビュー

大谷燠・NPO法人ダンスボックスプロデューサーインタビュー 舞踏との最初の出会いは京大西部講堂・土方巽公演「ギバサ」(1970年)を見に行ったことでした。高校演劇をやっていたので、当時のアングラ演劇には興味があり、新しい演劇を求めて、それまでも状…

山中透インタビュー「ダムタイプと音楽」

ダムタイプ(dumb type)の音楽といえば池田亮司のイメージが強いが、代表作である「S/N」をはじめ、活動初期から中期においてその中心メンバーであった古橋悌二とコンビを組み、音楽監督として作品制作を支え、その礎を築いたメンバーのひとりが山中透であ…

2009年ダンスベストアクト

演劇ベストアクトに続き2009年ダンスベストアクト*1、*2を掲載することにしたい。原稿はまだですが、とりあえずリストだけ先に掲載します。さて、皆さんの今年のベストアクトはどうでしたか。今回もコメントなどを書いてもらえると嬉しい。 2009年ダンスベス…

2009年演劇ベストアクト

大晦日恒例の2007年演劇ベストアクト*1 *2 *3 *4 *5 *6を掲載することにしたい。(ダンスパフォーマンス編は後ほど掲載する予定。まずは表のみだが、後ほどコメントも加筆の予定)。さて、皆さんの今年のベストアクトはどうでしたか。今回もコメントなどを書…

「関係性の演劇」とそれを継ぐ者たち

日本現代演劇に1990年代に起きた最大の出来事は青年団の平田オリザに代表される「静かな演劇」の台頭だった。「静かな」という言葉が独り歩きしている感があるが、ここで登場したのは「人間関係の細密な描写を通じ、作者の世界観を提示する」演劇であり、私…

「関係性の演劇」とそれを継ぐ者たち

日本現代演劇に1990年代に起きた最大の出来事は青年団の平田オリザに代表される「静かな演劇」の台頭だった。「静か」という言葉が独り歩きしている感があるが、いわゆる「静かな演劇」というのは「人間関係の細密な描写を通じ、作者の世界観を提示する」演…

今年の収穫2009

◇中西理(演劇舞踊評論、「中西理の大阪日記」http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/) 1.ミクニヤナイハラプロジェクト「五人姉妹」(吉祥寺シアター) 2.ロマンチカ・横町慶子SOLOACT VOL.1「かわうそ」(原宿ラフォーレ) 3.SPAC「夜叉ケ池」(静岡芸術劇…

維新派「ろじ式」@精華小劇場

□作・演出 松本雄吉□出演 岩村吉純 藤木太郎 坊野康之 森正史 西塚拓志 金子仁司 中澤喬弘 貝田智彦 石本由美 平野舞 稲垣里花 中麻里子 尾立亜実 境野香穂里 大石美子 大形梨恵 土江田賀代 田口裕子 沙里 近森絵令 吉本博子 市川まや 今井美帆 小倉智恵 木…

「現代日本演劇・ダンスの系譜vol.2 ダンス編・東野祥子」