1001-01-01から1年間の記事一覧
青年団の次世代の作家たちを紹介する連載「青年団・現代演劇を巡る新潮流」の第3弾は山田百次(青年団リンク・ホエイ、劇団野の上)を取り上げることにした。山田は青森県地域の方言(津軽弁、南部弁)など地域語(方言)を多用した群像会話劇により、日本…
長らく維新派を率いてきた松本雄吉氏が6月死去したことにともない追悼の意味もこめて維新派最終公演「アマハラ」(2016年10月17日観劇)は上演された。公演会場となった平城宮跡は生前から松本がこだわり公演会場にしたいと執念を燃やしていた場所であり、本…
青年団の次世代の作家たちを紹介する連載「青年団・現代演劇を巡る新潮流」の第2弾は玉田真也(青年団リンク・玉田企画)を取り上げたい。自らを「現代口語演劇ではない」と明確に位置づける綾門優季とは違い玉田の作品は一見現代口語演劇である。しかも群像…
、
(インタビュアー/文責は中西理)中西理(以下中西と略す) 青年団に実際に入団してみてどうでしたか。綾門優季(以下綾門と略す) 最初は自分の作風と青年団の作風がかけ離れ ている気がして不安で、平田オリザさんに「作風離れてるんですけど大丈夫ですか…
(インタビュアー/文責は中西理) 中西理(以下中西と略す) 青年団に実際に入団してみてどうでしたか。 綾門優季(以下綾門と略す) 最初は自分の作風と青年団がやっていることがかけ離れている気がして不安でオリザさんに「こんなに作風離れてるんですけど…
青年団の次世代の作家たちを紹介する連載「青年団・現代演劇を巡る新潮流」は作品への評論(劇評)と作家のインタビューの2本立てで連載していく。第1弾は綾門優季(青年団リンク・キュイ)である。青年団関連では多田淳之介(東京デスロック)や柴幸男(…
2015年の日本現代演劇を振り返るとこの年が「戦後70年」であったことを反映してか、過去の歴史への認識の問題に焦点を当てた作品が目立った。シアターアーツが今回の特集を「忘却の痕跡――『戦後70年』を経て」としたのはこうした作品傾向を反映したものだっ…
青年団演出部は次世代の才能の宝庫だ。前回の冒頭でそんなことを書いたが、そのうちの1人で映画監督でもある深田晃司が「淵に立つ」(10月公開予定)で第69回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」で審査員賞を受賞した。彼のこともいずれ取り上げなければなら…
最近10年ほどの日本の現代演劇の新たな動きはほとんどが平田オリザの率いる「青年団」から出ている。こんな風に言い切ってしまうと「そうじゃない」と異を唱える人は必ず出てくるだろう。しかし、例えば次の数字はどのように見ればいいだろうか。2008年から1…
人気アイドルグループ、ももいろクローバーZ、私立恵比寿中学などが所属するスターダストプロモーション(スタダ)によるアイドル・ライブイベント「俺の藤井 2016 in さいたまスーパーアリーナ 〜Tynamite!!〜」が1月8・9日の2日間にわたり埼玉・さいたま…
<2015回顧>私の「舞台芸術」ベスト5 青年団若手自主企画 綾門企画『汗と涙の結晶を破壊』(11/26-12/1 アトリエ春風舎) 本広克行×平田オリザ『転校生』(8/22-9/8 ZEPPブルーシアター六本木) BATIKレパートリーズ『春の祭典』(12/11-12/13 森下スタジオ…
人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」が「ももいろクリスマス2015 〜Beautiful Survivors〜」と題し12月23〜25日の3日間にわたりスキー場「軽井沢スノーパーク」のゲレンデでライブを開催した。恒例の冬のライブが「ももいろクリスマス(略称・もも…
シリーズ累計発行部数が9500万部以上を誇る「ジョジョの奇妙な冒険」の作者として知られる漫画家・荒木飛呂彦の短編漫画を原作に俳優・ダンサーの森山未來が主演した舞台「死刑執行中脱獄進行中」が全国各地を巡演中だ。東京公演(2015年11月20日〜29日東京…
革命アイドル暴走ちゃんアジアツアー2015「Rebirth オーストラリア凱旋ver.」(構成・音楽・演出 二階堂瞳子)と題する公演が2015年10月28日〜11月1日の豊島区・東池袋の公立劇場「あうるすぽっと」で行われ、その初日(28日)を観劇した。 隊列を組んで舞い…
今春のももいろクローバーZの舞台版「幕が上がる」(5月1〜24日、ZEPPブルーマンシアター六本木、平田オリザ作、本広克行演出)に続き、今秋には乃木坂46の「すべての犬は天国に行く」(10月1〜12日、AiiA Teater Tokyo、ケラリーノ・サンドロヴィッチ作、…
21人の新進女優によって伝説の舞台が蘇る。劇作家、平田オリザが21年前に上演し大きな話題を呼んだ舞台「転校生」が映画、舞台の「幕が上がる」でもタッグを組んだ映画監督、本広克行の演出により、再演されている(現在上演中で9月6日までの予定)。私は2…
ここ10年ほどの日本の現代演劇の新たな動きはほとんどが平田オリザの率いる「青年団」から出てきている。こんな風に言い切ってしまうと「そうじゃない」と異を唱える人は必ず出てくるだろう。しかし、例えば次の数字はどのように見ればいいか。2008年から15…
際限なく広がっていく『想像力』 なかむら なおき 太陽系第3惑星、地球。われわれの住むわが星は、いまのところ、知的生命体が住む唯一の星とされている。暗い暗い広大な宇宙にぽつんと存在するわが星は、なんて孤独な存在なのだろう。 ままごとの「わが星」…
わが星 劇団 ままごと 三鷹市芸術文化センター 星のホール 6月2日(火曜日) 坂崎 真理「4秒後に始まります。途中4秒間の休憩があります。」と意表をつく解説で劇が始まりました。舞台は、円形に並んだ客席の真ん中に白い円があるだけ。役者さんたちは客席の…
演劇批評 「わが星」 公演日2015/06/02 劇団「ままごと」 公演場所「三鷹芸術劇場 星のホール」坂崎 誠一 前提「演劇とは何か」と靖国神社 「わが星」は演劇か?という柴幸男のままごと新聞の記事があります。私にとって「わが星」は演劇であり、そして、「…
氏名:佐藤一成題:「見守る」ということと立体構造〜「ままごと」の『わが星』を見て〜 北野武(ビートたけし)の作・絵による『ほしのはなし』(ポプラ社刊)という絵本がある。「ぼく」は夏休みに新幹線に乗って、田舎のおじいちゃんに会いに行く。おばあ…
アイドル「ももいろクローバーZ(通称:ももクロ)」と劇作家・演出家、平田オリザ。ともにそれぞれのジャンルで日本を代表する存在である両者が手を組んだのが本広克行監督の映画「幕が上がる」(2月28日封切り)である。全国大会出場を目指す弱小演劇部の…
アイドル「ももいろクローバーZ(ももクロ)」と劇作家・演出家、平田オリザ。ともにそれぞれのジャンルで日本を代表する存在である両者が手を組んだのが本広克行監督の映画「幕が上がる」(2月28日封切り)である。全国大会出場を目指す弱小演劇部の少女た…
平田オリザ(青年団主宰)と宮城聡(SPAC=静岡県舞台芸術センター芸術総監督)。今や日本を代表する演劇人となったこの2人のライバル物語から本稿を始めることにしたい。現代口語演劇による「関係性の演劇」で平田がその後の現代演劇の流れに大きな影…
アイドルダンスの研究でこれは考えなきゃいけないと思うアイドル 1)アイドルダンスの究極の進化系 Perfume Perfume 『不自然なガール』 Perfume 『GLITTER』 第2回 Perfumeダンスコンテスト 〜魅せよ、LEVEL3〜 創部門グランプリ受賞: perfumen 2)Perfu…
生誕450周年の記念の年ということもあり、今年(2014年)は世界中で例年にもましてシェイクスピア上演が盛んに行われたようだ。国内でも関連企画が目白押しだったが、なかでも異彩を放ったのがあうるすぽっと(東池袋)での「シェイクスピアフェスティバル2014…
◎「振り返る私の2014」 中西理(中西理の下北沢通信)http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/1.悪い芝居「スーパーふぃクション」@赤坂 RED THEATER 2.鳥公園「緑子の部屋」@3331 Arts Chiyoda B1043.Cui?「止まらない子供たちが轢かれてゆく」@小竹…
◎「振り返る私の2013」 中西理(中西理の下北沢通信)http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/1.維新派「MAREBITO」@岡山・犬島海水浴場2.松田正隆×松本雄吉「石のような水」@にしすがも創造舎3.木ノ下歌舞伎「東海道四谷怪談 〜通し上演〜」@池袋・あ…
東心斎橋のBAR&ギャラリーを会場に作品・作家への独断も交えたレクチャー(解説)とミニシアター級の大画面のDVD映像で演劇とダンスを楽しんでもらおうというセミネール。今年は「ポストゼロ年代演劇に向けて」「アート×ダンス」「アート×演劇」など…