2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧
「叙述の魔術師 ―私的クリスティー論―」(4) 第二章において便宜上「ゼロ時間へ」からを中期と分類したのであるが、クリスティーにおいてはクイーンのようにある時期を境にして作風がガラリと変化したということはなく、この辺りではいかにも本格推理小説…
新聞家オープンスタジオ「保清」@森下スタジオ 右腕骨折のため観劇を断念。 新聞家 「保清」 (オープンスタジオ) 新聞家 [ 期 間 ] 2020年2月23日― 3月2日 [ 内 容 ] 彼女は前に 何度か簡単 に包んだ試 供品の集ま りをくれた日時| 2020年2月23日(日)― 3…
「叙述の魔術師 ―私的クリスティー論―」(3)@中西理 第3章 クリスティーの小説世界の変遷 クリスティーはそれではどのような道程をたどってホワットダニットのような小説形式に到達したのであろうか。この章では主要作品のいくつかを取り上げることでそ…
青年団『東京ノート』(3回目)@吉祥寺シアター 山内健司 松田弘子 秋山建一 小林 智 兵藤公美 能島瑞穂 大竹 直 長野 海 堀夏子 鄭亜美 中村真生 井上みなみ 佐藤 滋 前原瑞樹 中藤奨 永山由里恵 藤谷みき 木村トモアキ 多田直人 南風盛もえ スタッフ 舞…
CAPI「Gengangere 再び立ち現れるもの 亡霊たち」@こまばアゴラ劇場 右腕骨折のため観劇中止。 作:イプセン 翻訳・演出:毛利三彌 企画:髙山春夫/中山一朗/久保庭尚子/藤井由紀 いまこの日本では、いや世界中いたるところで、死んだはずの古い考えや思…
劇団無重力少年「幕が上がる」@国際基督教大学ディッフェンドルファー記念館西棟多目的ホール 右腕骨折で観劇を断念。幕が上がる 平田オリザの出身大学でもある国際基督教大学の後輩でもある学生劇団が平田オリザの舞台版「幕が上がる」を改訂上演する。こ…
ダンスカフェ きたまり×Aokid/奥山ばらば@キラリ☆ふじみ ダンスカフェ ともに即興を得意とするダンサー二人のセッションが二組。 1月に上演する『幻想曲』にも出演し、京都を拠点に多彩な活動で注目を集める振付家・ダンサー きたまりが、2人のダンサーと…
山本直樹 × さやわか × 東浩紀 「山本直樹はなぜ『レッド』を描いた/描けたのか──エロ、暴力、政治」@ゲンロンカフェ 森山塔から山本直樹へ。唐十郎からの影響。女性の主体性を認めることへのこだわり。 【イベント概要】2006年から2018年まで、足掛け13年…
青年団『東京ノート』(2回目)@吉祥寺シアター 平田オリザはセリフのない部分の演出はそれほど細かくはしていないという話を青年団の俳優から聞いた記憶があるのだが、もしそうだとするとあの微妙な表情にはいかなる意味合いがあるんだろう。そんなことを…
青年団『東京ノート』(1回目)@吉祥寺シアター 青年団「東京ノート」は平田オリザの代表作でもあり、青年団による海外公演やアジアでは現地の劇団との共同制作による現地バージョン上演がなされてきた。それらの総決算として「東京ノート・インターナショ…
新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』前編@新宿ピカデリー 劇場に行くことは出来なかったため、映画館のレイトビューイングで初めて歌舞伎版「風の谷のナウシカ」を見ることができた。最近は漫画、アニメ、小説なと様々なジャンルの作品を歌舞伎にした新作歌舞伎…
「叙述の魔術師 ―私的クリスティー論―」(2)@中西理 他の作品についてはどうであろうか。先ほど、準「過去」タイプとして取り上げた「ハロウィーン・パーティー」では冒頭でオリヴァ夫人の目の前でジョイス・レイノルズ殺しという犯罪が起こる。その意味…
「RE/PLAY Dance Editに見る、国を越えたダンス共同制作の形」 @アーツカウンシル東京 大会議室 東京芸術文化創造発信助成【長期助成プログラム】活動報告会 第8回 スピーカー(報告者) 多田淳之介(演出家) きたまり(振付家・ダンサー) 岡崎松恵(プロ…
「叙述の魔術師 ―私的クリスティー論―」(1)@中西理 *1 序説 アガサ・クリスティー、J・D・カー、エラリー・クイーンという本格推理小説の3大巨匠のうち、ほかの2人がその晩年においては、ほとんどめぼしい作品を発表せずに、むしろ大家としての記念…
ダンスクロス 田村興一郎 『MUTT』 @横浜にぎわい座 のげシャーレ ジュゼッペ・キコ&バルバラ・マティアヴィッチ 『FORECASTING』 コンセプト:ジュゼッペ・キコ、バルバラ・マティアヴィッチ 出演:バルバラ・マティアヴィッチ 映像:ジュゼッペ・キコ テ…
岩渕貞太「Gold Experience」 ワークインプログレス公演@急な坂スタジオ 11月に予定されている吉祥寺シアターでの本公演に向けての本公演ではあるが衝撃的な傑作の予感。 岩渕貞太/岩渕貞太 身体地図 舞踏や武術のリサーチから東洋的、古代的な身体を作り…
HOTPOT [Japan.3]白神ももこ・笠井瑞丈×鈴木ユキオ@赤レンガ倉庫 鈴木ユキオ×笠井端丈はダンスデュオで鈴木は舞踏出身ではあるが最近は自分のカンパニーでの活動を始めそういうものとは一線を画した活動をしている。それだけに室伏鴻を思わせる銀塗り姿で裸…
青年団国際演劇交流プロジェクト2019/青年団第81回公演『東京ノート・インターナショナルバージョン』@吉祥寺シアター 作・演出:平田オリザ 台本翻訳協力:ソン・ギウン、サーウィター・ディティヨン、ロディ・ベラ、コディ・ポールトン、陳 彦君、ブライ…
HOTPOT [Japan.2]小暮香帆・倉田翠@横浜赤レンガ倉庫 横浜赤レンガ倉庫は遠い。小暮香帆の開演時間にはぎりぎり間に合わず二演目からの観劇となる。とはいうもののこの日のメインの目的は何度か見る機会があったのに仕事の関係で都合がつかずなかば諦めてい…
第64回岸田國士戯曲賞に谷賢一、市原佐都子 第64回岸田國士戯曲賞(白水社主催)の選考会が2020年2月13日東京神保町・學士會館にて行なわれ、谷賢一 『福島三部作 1961年:夜に昇る太陽/1986年:メビウスの輪/2011年:語られたがる言葉たち』…
HOTPOT [Japan.1] 島地保武×環 ROY 『ありか』@象の鼻テラス ザ・フォーサイス・カンパニーなどで踊ってきた島地保武とラッパーの環ROYによるコラボレーション。環ROYの音に合わせて、島地が踊るというような役割が固定した単純な構造ではなくて、漫才のボ…
HOTPOT(KOREA)@横浜赤レンガ倉庫 HOT POT KOREA 2.13 [thu] 19:00(上演時間120分) 横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール 『TWO』 振付:イ・ギョンウン [LEE K. DANCE] 『The first abundance society』 振付:キム・ホヨン、イム・ジョンハ [Dab Dance Project]…
劇団あはひ「どさくさ」@下北沢・本多劇場 劇団あはひ「どさくさ」 落語「粗忽長屋」*1を下敷きに生と死のあはひ(間)を描く。この集団の舞台を観劇するのは今回が二度目*2なのだが、本多劇場の広い空間を完全に使いこなし、俳優の演技も含め若手トップ級。…
HOTPOT [China]@横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール HOT POT 2.11 [tue] 18:00『Vortex』 振付:イェンスン・パン 『Virtual Lotus』 振付:エル・ガオ 『00:01』 振付:ゲン・ズボ(来日中止) 『I Didn’t Say Anything』 振付:レン・ゴードン、レイ・イエン(来…
若手振付家ショーケース(北尾亘、田村興一郎) 目澤芙裕子@YCC ヨコハマ創造都市センター 3F 若手振付家、ダンスカンパニーによるショーケース。海外での上演を見据えた作品をオムニバス形式で上演。wint2dancer@gmail.com|+81-80-5024-215A. UMU -うむ- / …
2020 TPAM フリンジ参加作品 鮭スペアレ本公演 物狂い音楽劇『リヤ王』@銕仙会能楽研修所 鮭スペアレはシェイクスピアを和物の要素を取り入れながら上演する集団。今回は能舞台を会場に本格的に能の様式を取り入れての上演となった。 鮭スペアレ 2019.10.17…
黒須育海 (ブッシュマン)『けむりでできたぞう』(世界初演)@横浜にぎわい座 のげシャーレ 彫琢したフィジカルな振付言語、筋肉で身体を動かすのではなく内臓から動き出すという独自の身体を追求する。異形の身体イメージを一層深化させ、ヒトでも動物でも…
ヌトミック 『それからの街』(TPAM2020フリンジ STスポットセレクションvol.3参加作品)@横浜STSPOT それからの街 ヌトミック(というか額田大志)の作品はテキストや舞台の構成に音楽的な構造を持たせるという大枠での構えは共通していても作品ごとにスタイ…
横浜ダンスコレクション コンペティションI(2日目、最終日結果発表)@横浜赤レンガ倉庫 今年のグランプリは横山彰乃「水溶媒音」と1日目のVon・noズの争いかなと予想していたのだが、思わぬ伏兵として2日目にラウル・エル・ラキティコ・ジュニアとソン・…
横浜ダンスコレクション コンペティションI(1日目)@横浜赤レンガ倉庫 初日はVon・noズ『不在をうめる』がよかった。なんといっても衣装も含めたダンスがスタイリッシュ。舞台装置は空っぽの舞台空間に何の変哲もない椅子が5脚置かれているだけなのだが、…