下北沢通信

「演劇の新潮流 ゼロ年代からテン年代へ」舞台映像連続上映会(第2回 畑澤聖悟・渡辺源四郎商店)


主宰・中西理(演劇舞踊評論)
 東心斎橋のBAR&ギャラリーを会場に作品・作家への独断も交えたレクチャー(解説)とミニシアター級の大画面のDVD映像で演劇とダンスを楽しんでもらおうというセミネール「現代日本演劇・ダンスの系譜」。今回はレクチャーではなく、「ゼロ年代からテン年代へ」と題してセレクションした現代の注目舞台の映像を連続上映することにしました。
 これまでセミネール演劇編では青年団平田オリザ弘前劇場長谷川孝治らの現代口語演劇の紹介にはじまり、前田司郎、三浦大輔らその影響を受けたゼロ年代の作家たち。そしてそこから抜け出し独自の演劇を展開したチェルフィッチュ岡田利規らの作品を紹介してきました。今回の連続上演では彼らゼロ年代作家を再び紹介するとともに「わが星」で岸田戯曲賞を受賞し話題の柴幸男をはじめとしてその後登場し、これからの10年間の新しい潮流を作って行きそうな作家たちの舞台を取り上げたいと思います。
 第2回となる今回取り上げるのは畑澤聖悟*1。セミネール第一期で紹介した弘前劇場出身で、青森県で現役の高校教師を続けながらプロの劇作家として活動。劇団昴青年劇場などに戯曲を提供。自らの劇団「渡辺源四郎商店」を率いて東京・青森で公演するなど小劇場演劇の世界での活動に加えて、高校教諭として高校演劇部顧問も務め、2度の全国1位(青森中央高校「修学旅行」「河童」)を獲得するなどゼロ年代を代表する劇作家のひとりといっていいと思います。
 弘前劇場長谷川孝治同様に現代口語津軽方言をベースにした群像会話劇の形態を取りますが、「ままごと」の柴幸男や東京デスロックの多田淳之介と同じように畑澤の作品もその作品で提示される構造自体がより大きな世界のモデルとして提示されるような構造を持っているという点では共通点があり、また実際の活動でも指導していた弘前中央高校が柴原作・畑澤脚色の「あゆみ」で今夏の全国コンクール決勝大会に駒を進めたほか、東京デスロックとも今秋に合同公演を予定するなど「テン年代演劇」と先行世代の橋渡し役としても注目される存在です。


【日時】5月27日(第2回 畑澤聖悟・渡辺源四郎商店) 7時半〜
【演目】渡辺源四郎商店「俺の屍を越えていけ」@アトリエ1009(60分)/日本劇作家大会短編
戯曲コンクール最優秀賞受賞作品

【作・演出】畑澤聖悟 
【出演】
本荘 ラジオ制作部・ディレクター:萱森由介
東根 営業部、組合青年部長   :木村幸(劇団支木)
郡山 アナウンサー部アナウンサー:工藤静香
松島 報道部          :工藤由佳子
北上 技術部、組合員      :高坂明生

三沢 ラジオ制作部・ディレクター:三上晴佳※その他の畑澤聖悟作品(高校演劇作品)なども紹介する予定。


【場所】〔FINNEGANS WAKE〕1+1 にて 【料金】1500円[1ドリンク付]
※[予約優先]  定員20人ほどのスペースなので、予約をお願い致します。当日は+300円となりますが、満席の場合お断りすることもあります。
【予約・お問い合わせ】 ●メール fw1212+100527@gmail.com  あるいは BXL02200@nifty.ne.jp(中西) お名前 人数 お客様のE-MAIL お客様のTEL お客様の住所をご記入のうえ、 上記アドレスまでお申し込み下さい。 06-6251-9988 PM8:00〜 〔FINNEGANS WAKE]1+1 まで。 web:fw1plus1.info  Bridge Gallery & Bar 〔FINNEGANS WAKE〕1+1 大阪市中央区東心斎端1-6-31 リードプラザ心斎橋5F (東心斎橋、清水通り。南警察署2軒西へ)

「渡辺源四郎商店」は、劇作家・畑澤聖悟(はたさわせいご)を「店主」とし、畑澤自身の戯曲を上演することを主目的とした劇団です。2005年7月にスタートしたプロデュース・ユニット制作の開店準備公演『俺の屍を越えていけ』、開店公演『夜の行進』等7作品の上演をへて、2008年4月、劇団として活動を開始しました。青森市青柳のアトリエ・グリーンパークを本拠地に、クオリティーの高い作品を全国へ発信しています。また、地元の中学生や高校生を対象にしたワークショップや学校公演も積極的に展開しています。(略称:なべげん)

今後の上映映像ラインナップ(予定)

快快「Y時の話」(作者了解済み)
ポツドール「顔よ」「激情」
デス電所「夕景殺伐メロウ」(作者了解済み、日程調節中)
青年団リンク・ままごと「わが星」(作者了解済み)
チェルフィッチュ「三月の5日間」
ニブロール矢内原美邦)「五人姉妹」
五反田団「ながく吐息」(今回)
ヨーロッパ企画「Windows5000」
柿喰う客「真説・多い日も安心」(作者了解済み)
悪い芝居「嘘ツキ、号泣」

シベリア少女鉄道(作者了解済み)
サンプル
東京デスロック
劇団野の上