下北沢通信

中西理の下北沢通信

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珍しいキノコ舞踊団「Flower Picking」@愛知・長久手文化の家

 珍しいキノコ舞踊団「Flower Picking」(愛知・長久手文化の家)を観劇。
 珍しいキノコ舞踊団「Flower Picking」を見るのはびわ湖ホール、ホテルクラスカに続き3度目になるが、前回の2公演は場所に合わせての公演だったので劇場用ピースとしてのこの作品を見るのはこれが初めてである。前2回の時は「ダンスで遊ぶ」珍しいキノコ舞踊団のなかでも遊びの要素・アイデアが豊富な作品ゆえに難しいことも考えず、ただ「楽しい楽しい満足じゃ」というだけだったのだが、今回このバージョンで見てみると、もちろん、楽しいのは変わらないけれど、一見ラフスケッチ風に見えるこの作品がいかに緻密に構成されているかが分かり、伊藤千枝の構成力にあらためて感心させられた。
 会場で配られた当日パンフにキノコのこれまでの公演の一覧が載っていたので目を通すと1991年の旗揚げ公演とガーディアンガーデン演劇祭の「will be ,will be」は見ていないものの、表に掲載されている公演のうち、海外公演を除くと、渋谷SEEDホールでの「これを頼りにしないでください」(92年)以降、ほとんどすべての公演を見ていることに気がついた。そんなことはいままであまり考えたこともなかったけれど、これじゃ「キノコの追っかけ」といわれても仕方がないじゃないか(笑い)。