下北沢通信

中西理の下北沢通信

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維新派「キートン」(2回目)

  維新派「キートン」*12度目の観劇。この日はひどい雨。また、台風が近づいているせいで、この日の公演は敢行されたものの、20日は再び休演とのこと。開演前にはちょっと小降りになっていて、これは上がるかなと一瞬期待したのだが、開演と同時に逆に豪雨に。そのため冒頭の雨のシーンなどものすごくリアルに感じられたり、雨で濡れた地面や装置に照明が反射したり、思わぬ効果も。この日は雨のせいでやわな観客はこの劇場に来る段階で淘汰をされていたのか、客席は集中して舞台を見ている雰囲気。そのため、前半のシーンは1回目の時と違って集中できたということもあって、舞台美術や役者の動きの細かいところの面白さを堪能することができて、退屈するということはいっさいなかった。ただ、豪雨のなかでの観劇、しかも上演時間が途中休憩なしで2時間20分強とあっては私のような40代の年寄りにとっては舞台の出来不出来と無関係に純粋につらい経験であった。寒いし、合羽も自前のものを持っていって、その下にはセーターとダウンジャケットを着込むなど完全武装をしていったのだが、それでも身体中のいろんなところに雨が染み込んでくるは冷え込んでくるは眼鏡に水がついて曇ってくるは頭にかぶった合羽が下がってきて、手でささえてないと視野がさえぎられるはで1時間を超えたあたりからしだいに限界に。これも野外劇の魅力と開き直ってはみてもやはりせめて一度はいい条件で見たい、と思った。
 ただ、この日は大阪の知人がけっこう大勢観劇に来ていたせいで、アフターシアターの屋台村は堪能。雨のせいで客の引けが早かったせいで、普段は並ばないと買えないらしいモンゴルパンなど人気商品にもありつけたし、維新派にひたることができたのは怪我の功名であった。次は24日日曜日にもう一度観劇するつもりなのだが、25日、26日にも行こうかと考え始めているところである。

*1:一度目の感想はこちらhttp://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20041017