下北沢通信

MONO「なるべく派手な服を着る」@HEP HALL

MONO「なるべく派手な服を着る」HEP HALL)を観劇。

作・演出:土田英生

出演: 水沼健 奥村泰彦 尾方宣久 金替康博 土田英生
亀井妙子(兵庫県立ピッコロ劇団) 本多力(ヨーロッパ企画) 松田暢子(ヨーロッパ企画) 山本麻貴(WANDERING PARTY)

舞台監督: 鈴木田竜二・米谷有理子
舞台美術: 柴田隆弘
照明: 葛西健一
音響: 堂岡俊弘
衣裳: 權田真弓・ 大野知英 [iroNic ediHt DESIGN ORCHESTRA]
演出助手: 磯村令子
イラストレーション:
新山景子
宣伝美術: 西山英和[PROPELLER.]
制作助手: 田平有佳
制作: 垣脇純子・本郷麻衣
企画・製作・主催:
キューカンバー・MONO


助成: 平成 19 年度文化庁芸術創造活動重点支援事業
協力: 株式会社オポス 兵庫県立ピッコロ劇団 ヨーロッパ企画
WANDERING PARTY  radio mono 
京都芸術センター制作支援事業

 このところなんのためか分からずに城の門を守り続ける衛兵たちのカフカ的状況を描いた「衛兵たち、西高東低の鼻を嘆く」、死後奇妙な世界に迷い込んだ男たちの群像劇「地獄でございます」などかなり奇妙なシチュエーション(設定)での不条理劇めいた趣向が続いたMONOだが、今回は「−初恋」や「錦鯉」などそれより少し以前の作風に戻った印象。つまり、一見ありえそうだが、よく考えると絶対にありえないようなシチュエーションを前提にしたシチュエーションドラマというやつで、今回は6人兄弟の家族の物語がベースとなる。
 余命いくばくもないと医者に宣告された父親の元に家を出ていた兄弟がひさしぶりに戻ってきた、というところから話ははじまる。この後、物語は四つ子の(とされている)上の四人の兄弟と彼らに溺愛されている末弟を中心に進行していくのだが、実は主人公であるのは目立たなくて、ほかの兄弟からいつも忘れられた存在になってしまっている五男だという皮肉めいた設定に土田らしいひねりが利いていて面白い。