下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンスなど様々な文化的事象を批評するサイト。

坂崎幸之助のももいろフォーク村NEXT第85夜『百田夏菜子リアル生誕祭』加藤いづみ生誕前夜祭

坂崎幸之助のももいろフォーク村NEXT第85夜(#47)『百田夏菜子リアル生誕祭』加藤いづみ生誕前夜祭

M01:真赤な太陽 (夏菜子&秋本帆華&伊達花彩&上田理子/美空ひばり)
M02:恋のヒメヒメぺったんこ (夏菜子&赤推し隊/姫野湖鳥)

M03:イマジネーション (夏菜子&赤推し隊/ももクロ)
M04:渚のラララ (夏菜子&赤推し隊/百田夏菜子)
M05:太陽とえくぼ (夏菜子&清井咲希/百田夏菜子)
M06:桃色空 (夏菜子&根岸可蓮春名真依彩木咲良ももクロ)
M07:シングルベッドはせまいのです (夏菜子&坂本遥奈/ももたまい)
M08:夜明けのアモーレ (夏菜子&Negicco・Megu/ももたまい)
M09:恋のフーガ (夏菜子&伊達花彩/ももたまい)
M10:Ring the Bell (夏菜子&しおりん/ももたまい)
M11:夢は心のつばさ (夏菜子&村長/ゾロリーヌ(百田夏菜子 from ももいろクローバーZ)withゾロリ(山寺宏一))
M12:初恋 (夏菜子&いづみさん/村下孝蔵)
M13:好きになって、よかった (夏菜子&いづみさん/加藤いづみ)
M14:ピンクノイズ (いづみさん&あーりん/浪漫舎)
M15:青空 (いづみさん&れに/加藤いづみ)
M16:銀天街 (いづみさん&しおりん/加藤いづみ)
M17:あこがれ (いづみさん&堀くるみ&鈴木萌花加藤いづみ)
M18:別れの律動 (いづみさん&村長/THE ALFEE)
M19:愛、かましたいの (いづみ&NegiccoNegicco)
M20:アイドルばかり聴かないで (オールキャスト/Negicco)
M21:行くぜっ!怪盗少女 (オールキャスト/ももクロ)
M22:シンシア (村長/南沙織)

ももクロの妹グループが大挙して出演したことで、「ももクロしか見たくない」と主張する一部モノノフから批判の声が上がっているようだが、生誕祭は毎回こんなものだったのではないか。全員集合のたこやきレインボーをはじめ、いつも以上に出演者が多いのは翌々日が「GIRLS FACTORY NEXT DAY3」で彩木咲良春名真依が出演することになっているから、遠隔地グループではあるけれどスケジュールが抑えやすかったこともあるのではないのかと思う。いずれにせよ、過去回から見てもきくちPが「ガチンコスターダストプラネット」などの他番組を通じて、スタダの妹グループのアイドルをより深く知り呼びやすくなったというのが大きな要因で、これまでも生誕祭回ではゲストを呼んで本格的なコラボをやるということは少なかった気がする。とはいえ、文句言う人たちは何にでも文句言うもので、「普通のフォーク村」と題した次の回でフォーク界の大物を呼べば「古い知らない歌ばかりでつまらない」と言い出す人がいるのだろう。
 おそらく、この番組で初めて存在を認識したというモノノフにインパクトを与えたという意味でもっとも爪痕を残したのはいぎなり東北産の伊達花彩だろう。冒頭の「真赤な太陽」でいきなり登場して、ソロパートももらい、夏菜子とのデュオメロディーでは「恋のフーガ」も歌わせてもらうという破格の抜擢だが、後からネット動画で見たのだが、最初は出演予定もなかったのが、「ガチンコスターダスト」出演中に愛来がフォーク村に出演して、夏菜子にお祝いを直接言うという話を聞いて、その場で自分も出演したいと直訴して出演を勝ち取ったものらしい。タレントとしてこういう強さは必要だし、いろんな意味で大器だと思う。
 ももクロメンバー関連では夏菜子が夏菜子推しの妹グループメンバーの挑戦を堂々と受け止めるベテランの風格を見せた。その分、カバー曲では夏菜子的に新たな挑戦といえるような楽曲はほぼなかったため、曲数こそ少なかったが、「ピンクノイズ」「青空」「銀天街」の加藤いずみさんとのデュエット3曲は新鮮さもあり、よかった。 
 玉井さんはもはや普通にギターをアルペジオで弾いて歌っていて、こともなげなのが一層素晴らしいのだが、ソロコンをどうしてもやりたくないなら、ギター演奏系のアーティストと弾き語りライブやってくれないかなあ。 
 後輩グループも実力を上げてきているとは思うが、自分の持ち歌以外を生演奏で歌うと言うのはまだ難しいようで、特に今回試練にさらされたのはたこやきレインボー根岸可蓮だっただろうか。「桃色空」を夏菜子&根岸可蓮春名真依彩木咲良というメンツで歌ったのだが、ガチガチに緊張していたのがこちらにも伝わってくるようだった。もはや杏果がひとり減ったあとでさえ、ももクロは普通に歌っているけれど、リズムや音の乗せ方が簡単ではなくて、堂本剛自らが細かく歌唱指導してレコーディングしたものだけにちょっと厳しい結果になったかもしれない。ただ再確認できたのは声が声だけに歌がうまいとは思われないのだが、春名真衣のピッチの正確さは特筆すべきものでこういう時頼りになると思った。きっと、レベンジを期しているだろうし、それだけに夏Sの「BLAST!」に懸ける気持ちは一層高まったのではないか。
今回の「ももいろフォーク村」からは少し離れるけれどきくちPの現在の最大の野望はAKB48グループをももクロと本格的にガチンコで共演させることじゃないかと思っている。AKB48ももクロが普通の形ではテレビで共演NGだというのはテレビ関係者から実際に聞いたことはあるのだが、それがどこまで実際に圧力がかかっているのか、それとも一定の配慮(つまり忖度)でしかないのかは分からない。もっとも、ももクロとテレビというとAKBや秋元グループとは無関係でもいろんなしがらみがあることは明らかだから、AKBとの共演うんねんというのも分からない。
 ただ、それでも指原とモーニング娘。も共同企画があったのにそれを実際に生で披露するチャンスがなかったのをAKB紅白歌合戦でついに共演に成功させたり、スターダストからしゃちほこ、たこ虹を呼んで、SKE、NMBとコラボさせたりとかなり大胆な企画に取り組んで、その後もはっきりとはいえないが、HKTのを「フォーク村」に呼んだり、新たなユニット「ガチンコ☆」にHKTのメンバーを入れたりしていることを考えるときくちPと秋元氏との蜜月はいまのところ続いているのではないかと考えられ、今年のAKB紅白も引き続き、演出を担当する可能性はけっこう高いのではないかと思う。
 そうなるとももクリと時期を調整して今年こそももクロ本体がAKB紅白に乗り込みFNS歌謡祭的なコラボをAKBメンバーとやるという可能性はなくはないのではないか。
そして、その代わりにこれまでいろんな作詞・作曲家をゲストに招いているももいろフォーク村に秋元康をゲストとして招く。ここまでくれば妄想に近いのは分かっているが、きくちPの動きを見ていると野望をやはり感じてしまうし、かつてFNS歌謡祭がアイドルコラボという形では実現したが、それ以上のものを考えているような気がしてならない。