下北沢通信

中西理の下北沢通信

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青年団若手自主企画vol.76 穐山企画「氷の中のミント」@アトリエ春風舎

青年団若手自主企画vol.76 穐山企画「氷の中のミント」@アトリエ春風舎

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作・演出:アキヤマナミ


これは、わがままなワタシの爽快物語?それとも、淡白なワタシの後悔物語?

25歳になってアラサーを意識した。
26歳になって今の自分を振り返った。
27歳になって結婚を考えた。
前の自分と今の自分を比べたら、ちょっと新しい自分がいた。

同じ時間、思考の中で、もう一人の自分が、叫んでる。
嫌なにおいがする。ような気がする。
ワタシの体から、ワタシの見えない気持ちから嫌なにおいがしてる。


アキヤマ ナミ(脚本家・演出家)

1992年生まれ、香川県出身。青年団演出部、ハイバイ作家部に所属。四国学院大学身体表現と舞台劇術マネジメント・メジャー(通称:演劇コース)2期生、2014年度卒業。

在学中、演劇ユニット「となりの芝生」にて活動を開始。香川県坂出市の「旧藤田外科アートプロジェクト」に参加したことをきっかけに、愛媛県内での活動も行う。東京公演は2017年1月に公演した『青春、さよなら、母さん、フリー/最低・観察時間』が、初となる。代表作は学生時代にわれわれのモロモロで書いた『最低・観察時間』。自身の経験を主軸とし、シュールかつ、気の抜けたテンションで、体験談を観察していく。今回、東京では2回目の公演となる。


出演

岩井由紀子(青年団/グループ・野原) 坂倉花奈(青年団) 中藤奨(青年団) 佐藤岳(無隣館) 北村汐里

声出演:藤瀬典子(青年団

スタッフ

舞台監督:海津忠(青年団) 舞台美術監修:濱崎賢二(青年団) 演出助手:安田晃平  照明:高木里桜  
音響:櫻内憧海(無隣館) 宣伝美術写真・イラスト:げんばほのか  制作:太田久美子(青年団
総合プロデューサー:平田オリザ  技術協力:大池容子(アゴラ企画)  制作協力:木元太郎(アゴラ企画)

日時

2018年12月13日[木] - 12月16日[日]


12月13日 木 19:30★
14日 金 19:30
15日 土 14:00★ 18:00
16日 日 11:00★ 15:00

受付開始=開演の30分前・開場=開演の20分前
上演時間が変更になりました。
約90分→約80分

 登場人物の心の声が駄々漏れのつくりがいかにもtwitter以降の世代を感じさせた。モノローグ的とも言われるポストゼロ年代らしい作劇だといえそうだ。アキヤマナミの作品を見るのは前回の無隣館若手公演『青春、さよなら、母さん、フリー/最低・観察時間』以来だが、以前はもう少し普通のスタイルの演劇だった気がするので、青年団演出部の若手演劇人同士のせめぎあいの中から生まれてきた手法といってもいいのかもしれない。
 舞台「幕が上がる」のゼロ場に出ていた時から注目していた坂倉花奈(青年団)が今回の主演だが彼女がとてもいい。カラダに故障があってあまり舞台に出られない時期もあったようで、青年団の公演などからは遠ざかったいるようだが、キュイなどでは魅力的な役柄を演じていたし、今回もいい。この世代は青年団内にもライバルが多く、ぬきんでるのは難しいところだが、坂倉花奈はいいともう一度声を大にして言いたいところだ。