下北沢通信

中西理の下北沢通信

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山本太郎展〜ニッポン画物見遊山〜@美術館「えき」KYOTO


山本太郎展〜ニッポン画物見遊山〜 
2009年5月22日(土)〜6月14日(日) 10:00〜20:00
最終日は17:00閉館
会場:美術館「えき」KYOTO
料金:一般 700円、大学生・高校生 500円、中学生・小学生 300円(当日)
   一般 500円、大学生・高校生 300円、中学生・小学生 200円(前売り)

山本太郎
1974年、熊本県生まれ。現在、京都在住。
2000年、京都造形芸術大学美術学科日本画コース卒業。在学中の1999年に「ニッポン画」を提唱。1999年より個展を開催。2007年には「白梅点字ブロック図屏風」で、日本における現代美術の新人作家の登竜門ともいわれる、VOCA賞(ヴォーカ賞)を受賞。諧謔(かいぎゃく)の視点から編み出された「ニッポン画」の世界は、現代の若者はもちろん、さまざまな世代にアピールする独自の魅力に富んでいる。

 美術では元立誠小学校での「AFTER SCHOOL」や国立国際美術館の「杉本博史展」など注目の展覧会がありますが、なんといっても一番のお薦めは山本太郎の「山本太郎展〜ニッポン画物見遊山〜」。日本古来の様式と技法で、現代風俗画を描くニッポン画家・山本太郎の初回顧展である。

「ニッポン画」とは、
一、現在の日本の状況を端的に表現する絵画ナリ
一、ニッポン独自の笑いである「諧謔」を持った絵画ナリ
一、ニッポンに昔から伝わる絵画技法によって描く絵画ナリ
山本太郎

 少し以前に目をつけた時にはまだ無名に近く、立体ギャラリー射手座やneutron*1あたりで個展をやっていた山本だが、前回の個展は東京・大阪の高島屋のギャラリー*2で開催。今回はついに関西の若手美術作家としては異例の駅ビルの美術館での初回顧展と本当に勢いを感じさせられる。次は海外進出かというところだが、その前にこの展覧会は必見だと思う。