「美術のボケ」(海岸通りギャラリー・CASO)を見る。
浅野幸生、岡本光博、小川しゅん一、
木内貴志、現代美術二等兵、shimoken、山本太郎
キュレーター:桑原暢子
桑原暢子/Yoko Kuwahara
1981年大阪府生まれ
2000年Chelsea College of Art and Design Foundation Course卒
2003年Chelsea College of Art and Design BA Fine Art Sculpture卒
2007年京都市立芸術大学修士課程美術研究科芸術学修了
一昨年、GALLERY wks.で行われたお笑い現代美術のグループ企画展「展覧会の穴」*1の続編といったところであろうか。岡本光博、木内貴志、現代美術二等兵、shimokenと「展覧会の穴」に参加したお笑い四人衆(と書いたけれど実際にはグループが2組あるから4組)に加えて、私の個人的なお気に入りであるニッポン画の山本太郎。浅野幸生、小川しゅん一の二人は初めて見るが、キュレーターとしてこういうのを企画してくれる人がいて嬉しい。
現代美術にはけっこう笑っちゃうような作品が多いように思うのだけれど、一度そういうレッテル(ネタモノとか、お笑いとか、関西系とか)を貼られると被差別的な境遇に置かれて、なかなかまともには取り扱ってもらえないような雰囲気が美術界には感じられる、と「展覧会の穴」の感想で書いたのだけれど、そういえばこの展覧会ではキュレーターの桑原暢子さんがかなり小難しい理屈を捏ね回したような文章*2をパンフに書いていて、それがまた「本気なのか、どうなのか」と思うほどで面白かった。