山中透 solo concert 『The Seventh Seal 第七の封印』@MUSICASA (ムジカーザ)
ダムタイプの音楽監督をしていたことなどで知られる山中透のソロコンサートに出掛けた。ダムタイプの音楽といえば池田亮司が有名だが、ダムタイプの代表作とされる「S/N」*1「PH」では山中が音楽を担当していた。この日のライブの表題である「第七の封印」はイングマール・ベルイマンの映画作品の題名からとったもので、全体が7つのブロックに分かれて構成されていた。
演奏された作品は2020年以降に製作された新曲が中心。そのなかには「Requiem for things that don't belong to anyone」のPART1~3までの3つの部分がバラバラにされて、入れられていたり、古橋悌二と一緒に活動していたダムタイプシアター時代の楽曲「Dreaming」「English conversation」(「Plan for sleep」)、「Frozen field」(「Every dog has his day」)の楽曲あるいはそれを素にして再構築した楽曲が含まれていた。実は一部分しか聞き取れなかったのだが、曲間の短いコメントで最近亡くなった知人のことを語っており、この日のライブで演奏された楽曲は比較的に静謐な曲が多く、「死のにおい」を強く感じさせるものだった。ダムタイプの僚友古橋悌二が1995年にエイズで亡くなってからすでに27年の歳月がたっているわけだが、すでに紹介した楽曲に加えてアンコール前の最後の曲として演奏された「Silent and prayer」などこの日のライブで披露された楽曲からはここにいない死者への鎮魂の思いが感じられたのであった。
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小羊が第七の封印を解いた時
半時間ばかり天に静けさがあった
第七の封印
しばらく沈黙があり、祈りがささげられる▶︎日時:2022年6月7日(火)19:00開演(18:30開場)
▶︎料金:¥4,500
▶︎会場:MUSICASA (ムジカーザ)
東京都渋谷区西原3-33-1
(代々木上原駅東口より徒歩2分)
https://www.musicasa.co.jp/