ギャラリー・フェニーチェ「花鳥風月の遺伝子」展を見る。
参加作家 赤崎みま、粟国久直、古巻和芳、原田要、フジイ・フランソワ
この中では赤崎みまの作品がよかった。暗闇の中に蓮の花が浮かび上がっている写真作品なのだが、最初に見た時には写真ではなくて絵かと勘違いしたほど少し変わった写真で、最近は大阪カレイドスコープなどの関係で「花」を主題にしたいろんな作品を立て続けに見る機会があり、そのせいでそれぞれの作品個々の印象は相殺されてしまってそれを単独で見るのに比べて薄くなってしまうようなきらいがあったのだけれど、そうした中ではちょっと現実離れしたような幻想的な雰囲気に引かれるところがあった。
フジイ・フランソワも日本画風の絵になぜか爆撃機が飛んでいるようなキッチュなところにちょっと引きつけられるところがあったのだけれど、このままだとどうも会田誠を思い出してしまう。