東京・京都の2会場で開催される映像の祭典イメージフォーラムフェスティバル*1で海外ダンスの映像作品(カナダのコンテンポラリーダンスとピナ・バウシュ)が上演される。詳しいプログラムはここ*2を参照してほしいが、ここでは京都ドイツ文化センターでのダンスプログラムだけを抜粋して紹介したい。
「カメラによるダンス・スタディーズ1」(5月18日、21日 5時)がこちら。
パワフルでストレートな生命賛歌をダンス/ 映像/ インスタレーションで展開するマリー・シュイナールと、04年の公演が記憶に新しい超高速バレエ『アメリア』の映像版。ケベック・コンテンポラリー・ダンスの衝撃。
賛歌No.1
マリー・シュイナール
出演:キャロル・プルエ、ブノワ・ラシャンブル
音楽:ルイ・デュフォ/ビデオ/2003/15分/カナダ
アメリア
エドゥアール・ロック/出演:ラララ・ヒューマン・ステップス
音楽:デヴィッド・ラング/ 作詞:ルー・リード/ビデオ/2003/60分/カナダ
そして「カメラによるダンス・スタディーズ2」(5月20日 7時半)がこちら。
ジネット・ローラン率いるモントリオールの人気カンパニー、オ・ヴェルティーゴの流麗なビデオダンスと、初めて目の当たりにするピナ・バウシュ演出の舞台裏。コレオグラフィーとは何か。その秘密にせまるスリリングな体験。
消失点
ジネット・ローラン/パフォーマー:オ・ヴェルティーゴ/ビデオ/2005/47分/ カナダ
ピナ・バウシュの吐息
フセイン・カラベイ/ 出演:ピナ・バウシュ/ビデオ/2005/40分/ トルコ
先日、「春の祭典」「牧神の午後」を上演したばかりのマリー・シュイナールは昨年の日本公演でも上演したダンスのようなボイスパフォーマンスのような変な作品の「賛歌No.1」。ラララ・ヒューマン・ステップスの「アメリア」も舞台版は見たけれど、あの超絶技巧バレエが映像版ではどうなるのか。「ピナ・バウシュの吐息」も演出の舞台裏が見られるのが楽しみ。と、ここで手帳を見て、スケジュールを確認したら、全部仕事でいけないじゃないか。もう、がっくりである。
こういうのもあったのだが……。これも5月18日2時半じゃやはり仕事だ。
2006 年1 月29 日に逝去したナムジュン・パイクの業績を偲ぶ。パイクはビデオアートの創始者としてだけでなく、テクノロジーと社会のあり方について、過激でユーモラスな未来像を提示しつづけた大胆な思想家として比類ない活動を続けてきた。
ケージに捧ぐ ナムジュン・パイク/ ビデオ/30分/1973
グローバル・グルーブ ナムジュン・パイク/ ビデオ/29分/1973
グッドモーニング・ミスター・オーウェル
ナムジュン・パイク/ ビデオ/31分/1984
セクシャル・ヒーリング 久保田成子/ビデオ/5分/1998
念のため東京(パークタワーホール)のスケジュールも確認するが、5月5日12時、2時半。物理的には可能だが、この日は大阪で生のダンス(「ダンスの時間」)を見る予定(2時、6時半)だから、「どこでもドア」でもなくちゃ無理。ああ、助けてよ、ドラえもん(笑い)。
本当に見たい私にとってのメインのプログラムは見られないことが分かったが、会場ではインスタレーションの作品も展示させる予定でそのなかには私が以前から気にかけていた現代美術作家、稲垣智子の作品も展示されるみたい。時間を見つけて、会場にはどこかで行きたいと思う。
Dune / Trip 稲垣智子/ビデオ・インスタレーション/2005 一般公募部門入選
ファンタスマゴリー 伊藤隆介/ビデオ・インスタレーション/2006
映画の発見 伊藤隆介/ビデオ・インスタレーション/2006