ルサンチカ「エンドゲーム」@アトリエ春風舎
作:サミュエルベケット
翻訳:岡室美奈子 『新訳ベケット戯曲全集1』(白水社)
演出:河井朗
小さな窓が二つだけあるほか何もない部屋で、ヨタヨタと不自由にその間を行き来する男。
血のついた小さなハンカチを顔にかけキャスター付きの椅子から動けなくなった男。
ドラム缶の中で余生を送る老夫婦。今日も彼らの生活は終わりに向けて始まります。
生きることにも死ぬことにも前向きでない彼らのよく回る口が何を語り出すのか。ベケット第二作目の戯曲。
孤独と絶望に満ちた狭い部屋で暮らす四人の物語。間も無く、世界の終焉が参ります。
ルサンチカ
河井朗が主宰、演出する実演芸術を制作するカンパニー。
ここ近年は年齢職業問わずインタヴューを継続的に行い、それをコラージュしたものをテキストとして扱い上演を行う。
そのほかにも既成戯曲、小説などのテキストを使用して現代と過去に存在するモラルと、取材した当事者たちの真実を織り交ぜ、実際にある現実を再構築することを目指す。
『殺意(ストリップショウ)』(2023年)©manami tanaka
出演
川本三吉、伊藤拓、瀧腰教寛、赤刎千久子スタッフ
ドラマトゥルク:蒼乃まを
音響・照明:櫻内憧海
記録:manami tanaka