演劇やダンスの公演と異なり、美術館の展覧会は期間が長いので、ついつい油断していると気がついた時には終わりかけていて、スケジュールの都合がつかないということになってしまう。そんなこんなで杉本博司展を見逃してしまったのが今年の痛恨の出来事の一つだったので、今回は石にかじりついてでもと思い、なんとか見てくることができた。半分ぐらいは前に見たことがある作品とも思うけれど、「My grandmothers マイ・グランドマザーズ」のシリーズがやはり面白い。一緒に見にいった妻も現代美術にはまったくの門外漢だが、それでも「これは面白い」と言っていた。
逆に「Fairly Tale」以降の作品は正直言ってよく分からない。ベネチアビエンナーレに出品されたという最新作は「どうだろうこれ」と思ったもののとにかく迫力はあった。