iaku「iaku演劇作品集から『粛々と運針』」@こまばアゴラ劇場
作:横山拓也 演出:横山拓也、上田一軒
『粛々と運針』 ※上演時間約90分
演出:横山拓也
出演:尾方宣久(MONO)、近藤フク(ペンギンプルペイルパイルズ)、市原文太郎、伊藤えりこ(Aripe)、佐藤幸子(mizhen)、橋爪未萠里(劇団赤鬼)今回の[iaku演劇作品集]は、2017年に初演し好評を博した「粛々と運針」を軸に、岸田國士「葉桜」を原案に創作した「あたしら葉桜」を原作と並べて上演する試み、そして、日本各地で巡演を重ねてきた「人の気も知らないで」「梨の礫の梨」の4本を並べる。新作を生み出す価値と同じくらい、過去につくった作品を繰り返し上演することの価値を大事にしているiakuとしては、このシリーズを今後も続けていきたいと考えている。
iaku
劇作家・演出家の横山拓也が立ち上げた大阪発の演劇ユニット。主に関西弁口語のストレートプレイで、議論、口論、口喧嘩に立ち会うような会話劇を発表している。繰り返しの上演が望まれる作品づくり、また、大人の鑑賞に耐え得るエンタテインメントとしての作品づくりを意識して活動中。「エダニク」で第15回日本劇作家協会新人戯曲賞受賞、「人の気も知らないで」で第1回せんだい短編戯曲賞受賞、「ハイツブリが飛ぶのを」の脚本で第72回文化庁芸術祭賞新人賞(関西)受賞。
出演
■『人の気も知らないで』 ※上演時間約60分
演出:横山拓也
出演:橋爪未萠里(劇団赤鬼)、吉川莉早、海老瀬はな■『あたしら葉桜』 ※上演時間約70分
『葉桜』(原作:岸田國士)を同時上演
演出:上田一軒
出演:林英世、松原由希子(匿名劇壇)■『梨の礫の梨』 ※上演時間約60分
演出:横山拓也
出演:宮川サキ(sunday)、藤本陽子(DACTparty)
スタッフ
舞台監督:青野守浩、河村都
照明:葛西健一
音響:星野大輔(サウンドウィーズ)
音響オペ:櫻内憧海
演出助手:朝倉エリ、鎌江文子
写真:堀川高志(kutowans studio)
宣伝美術:下元浩人(EIGHTY ONE)
チラシ写真メイク&ヘアメイク:田沢麻利子
宣伝:吉田プロモーション
制作協力:佐藤美紘、斉藤愛子、安井和恵
制作:笠原希(ライトアイ)
iakuの4作品連続上演。確かによく出来ている作品だということは否定できないのだが、それでも積極的に評価する気にならないのはなぜかを観劇以来考えている。
それは会話によるコミュニケーションというか相互理解が可能だというのを割合単純に肯定している作品と私には受け取れてしまうからかもと思えてきた。