京の年中行事 當る寅歳吉例顔見世興行 「東西合同大歌舞伎」（第２部・第３部）＠南座
妻の実家への帰省もかねて、京の年中行事 當る寅歳吉例顔見世興行 「東西合同大歌舞伎」を観劇。１日目は第２部・第３部を見た。何と言っても爆笑させられたのは仁左衛門 （山蔭右京）、芝翫（奥方玉の井）による身替座禅。やはり歌舞伎ファンには怒られそうだが、配役の妙としかいいようがない（笑）。まずこういう軽妙な役をやらせたら抜群の出来を見せる仁左衛門が素晴らしいことは言うまでもない。これが大前提ではあるのだが、「あの芝翫」が嫉妬深い奥方の玉の井を演じることのいろんな意味での配役の皮肉はどう考えても観客側は意識せざるをえなくて、もはやこの人を見たら観客はあの記者会見を思いだしてしまうのだから、いっそのことそういうのを勘案したうえでのこの配役という風に感じてしまう。芸のこやしという言い方をするなら見事にそうなっているのかもしれない（笑）。
第二部
河竹黙阿弥 作
第一、三人吉三巴白浪（さんにんきちさともえのしらなみ）
大川端庚申塚の場
お嬢吉三
お坊吉三
夜鷹おとせ
和尚吉三
孝太郎
隼 人
名題昇進りき彌
芝 翫
岡村柿紅 作
第二、新古演劇十種の内 身替座禅（みがわりざぜん）
山蔭右京
太郎冠者
侍女千枝
同 小枝
奥方玉の井
仁左衛門
隼 人
千之助
莟 玉
芝 翫
第三部
片岡仁左衛門 監修
銀杏鶴玉章封裏
第一、雁のたより（かりのたより）
髪結三二五郎七
若旦那金之助
花車お玉
愛妾司
仲居お君
若殿前野左司馬
家老高木蔵之進
第二、蜘蛛絲梓弦（くものいとあずさのゆみはり）
片岡愛之助五変化相勤め申し候
小姓寛丸
太鼓持愛平
座頭松市
傾城薄雲太夫
蜘蛛の精廣太郎
種之助
幸四郎
